ネズミはどこから家に入るのか?主な侵入経路と侵入を防ぐ方法を解説

ネズミが家に棲みつくと、ネズミが保有している害虫や病原菌が原因で健康被害が起きたり、ネズミにかじられて建物が損害を受けたりするリスクがあります。そのため、ネズミが入って来ないようにすることが重要です。 しかし、ネズミがどこから入ってくるのか、疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、ネズミの主な侵入経路とネズミの侵入を防ぐ方法を紹介します。


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ネズミはどこから入る?主な侵入経路

ネズミの主な侵入経路として、下記の11か所があげられます。

・玄関
・屋根のすき間
・壁のすき間
・エアコン導入部
・換気扇
・キッチン
・ブレーカー
・床下の通気口
・出窓の下
・戸袋
・配管周り

適切に対策するためにも、上記の場所からどのようにネズミが入り込んでくるのかを知っておきましょう。

玄関

ネズミは建物のすき間などからこっそり入ってくると考えている方も多いと思いますが、実は堂々と玄関から侵入してくることもあります。

人間が出入りするときに一緒に入ってくる、空気の入れ替えなどでドアを開けたままにしているときに入ってくるなど侵入方法はさまざまです。特に上り框(あがりかまち)や下駄箱の下などの身を隠しやすい場所は、侵入経路に利用されやすい傾向にあります。

また、外から持ち込まれた荷物のなかにネズミが潜んでいて、荷物と一緒に入ってきてしまうこともあります。

屋根のすき間

家に出るネズミはクマネズミ・ドブネズミ・ハツカネズミの3種類です。このうち運動神経が良く高所を好むクマネズミや、身体が小さく身軽なハツカネズミは、屋根のすき間から侵入してくる場合があります。

電線を伝ってくることもあれば、粗面の壁をよじ登ってきてしまうこともあるほどです。特に瓦屋根やトタン屋根はすき間ができやすく、ネズミに侵入されやすい傾向にあります。

ちなみにドブネズミは他の2種類のネズミよりも体が大きく高所が苦手なので、屋根のすき間から侵入してくることはまずありません。

壁のすき間

外壁材が劣化したなどの理由で、壁にすき間が空いていたりひび割れたりしている場合は、そこからネズミが入り込むことがあります。壁のすき間から侵入するのは、クマネズミやハツカネズミであるケースが多いでしょう。

しかし、地面に近い場所や基礎付近にすき間やひび割れがある場合は、ドブネズミが侵入してくることもあります。

エアコン導入部

エアコンの配管の導入部も、直接外とつながっているため、ネズミが侵入しやすい場所です。

エアコンの取り付け・取り外しの際に、穴と配管のすき間がしっかりと埋められていなかったり穴の蓋を閉め忘れたりすると、そこから侵入される場合があるのです。

エアコンの配管の導入部も高所にあるので、ここから入ってくるのはクマネズミかハツカネズミであることが多いでしょう。

換気扇

換気扇もエアコンの配管の導入部と同じく外とつながっているので、クマネズミやハツカネズミの侵入経路になることがあります。

換気扇の取り付け枠にすき間が空いている、フィルターや蓋が取り付けられていない、汚れていて蓋が閉じないなどの状態だと、ネズミに侵入されやすいため注意が必要です。換気扇も高い位置に設置されるので、ドブネズミが入ってくることは少ないでしょう。

キッチン

キッチンは餌が多いこと、配管や配線が集まっていてすき間が多いことから、ネズミに侵入されやすい場所です。

電気の配線やガス・水道の配管、換気扇など壁にも床にもすき間があり、どの種類のネズミでも容易に侵入できます。キッチンに勝手口がある場合は、そこから入ってくる場合もあるでしょう。

ブレーカー

ネズミとは関わりがなさそうなブレーカーですが、実はキッチンの次に侵入されやすい場所だといわれています。ブレーカーの内部には数多くの配線があり、ネズミが簡単に通れる隙間が空いているためです。

ブレーカー内に入り込んだネズミが配線をかじってしまい、感電死して停電になったり漏電して火災が発生したりといったトラブルが起こることもあります。

漏電ブレーカーが設置してあっても、そこにネズミが侵入してトラブルを起こす場合もあるので油断しないようにしましょう。

また、ブレーカーが通電しているときにネズミがかじって、そのまま火事が起きるケースもあります。病院など電気を止めると命の危機に直面する場合もあるので、特に注意が必要です。

床下の通気口

床下の通気口は、特にドブネズミが侵入しやすい場所です。金網や格子が張られていなければそのまま入ってきますし、金網や格子が張られていてもすき間が大きければ入ってきます。

ネズミが入れないタイプの金網や格子を張っていても、リフォームの際に切断されていたり劣化していたりして突破されてしまう場合があるため注意が必要です。

出窓の下

出窓は壁と一体になっている設備ではありません。そのため、経年劣化などで下部にすき間ができ、そこからネズミが入り込むことがあります。

庇(ひさし)の下や増改築した部屋の基礎なども同じく、壁と一体になっておらずすき間ができやすいため、ネズミが侵入しやすいのです。

戸袋

身を隠しやすく外敵も侵入しづらい雨戸の戸袋は、ネズミが好んで利用する侵入経路のひとつです。

人間が戸袋の内部を目にする機会は少ないですが、上下にすき間があって柱が見えていることも多く、そこから屋内に侵入されてしまいます。

配管周り

キッチンやトイレなどにあるガスや水道の配管周りから侵入してくることもあります。配管と導入部の穴の大きさが合っておらず、すき間が空いていることがあるためです。

また、身軽なクマネズミが、雨樋の排水パイプをよじ登って侵入してくるケースもあります。

ネズミの侵入を防ぐには?

家のなかのさまざまな場所にネズミの侵入経路があるので、どうやって侵入を防いだら良いのかと悩む方もいるでしょう。そこで、ネズミの侵入を防ぐ方法を紹介します。

手順1.侵入しそうなすき間を特定する

ネズミの侵入を防ぐには、ネズミの侵入経路を塞ぐ必要があります。まずはどこが侵入経路になっているのかを特定しましょう。人間が入れない狭い場所が侵入経路になっているケースも多いので、カメラを設置したり罠を仕掛けたりするのがおすすめです。

また、「ラットサイン」を見つけることも重要です。ラットサインとは、ネズミの通り道に残る黒っぽい跡を指します。

ネズミは視力が弱く、壁などに体を当てながら移動する習性があります。さらに、同じ道を何度も通るので、徐々にネズミの体に付いている油や汚れが通り道に蓄積していくのです。ラットサインを辿っていけば、どこから出入りしているのかを特定しやすくなります。

手順2.すき間を塞ぐ

ネズミの侵入経路を特定できたら、出入り口になっているすき間を塞ぎましょう。出入り口の場所やすき間のサイズ、形などに応じて適切な素材を選んで塞いでください。

もろい素材のものだとかじって突破されてしまうので、スチールウールなどの丈夫な素材のものを選ぶのがおすすめです。

ごく小さなすき間やひび割れだと、「これくらいなら大丈夫」と思う方もいるかもしれません。

しかし、ネズミは12mmほど、大きめのドブネズミでも25mmほどのすき間やひび割れがあれば通り抜けられるといわれています。ネズミの侵入を防ぐには、ごく小さな隙間やひび割れまで対策することが重要です。

ネズミ被害に遭った場合は防除研究所にご相談ください

ネズミの侵入経路を特定し、適切な素材を選んで塞げばネズミの侵入を阻止できます。しかし、ネズミの生態や習性、駆除に関する知識がない方が侵入経路を特定するのは困難です。

また、ネズミの侵入経路を塞ぐにせよ、動物を追い出してから塞がないと死骸が残って衛生面での問題が生じてしまうおそれがあります。

ネズミの駆除や侵入防止対策なら、「防除研究所」にお任せください。防除研究所」では、薬剤の使用を極力抑えた「レスケミカル」に基づく駆除を行っています。実際の現場において、独自の駆除製品である超音波発生装置「スーパーハヤブサ」を使って、ネズミを寄せつけない空間を作るため、安全に駆除することが可能です。

施工後は写真や動画などを添えて効果測定の報告を行うため、しっかり害獣が駆除されているか確認できるのもポイントです。

最短で即日対応できる場合もあるので、「ネズミの被害を早く何とかしたい」という方は、ぜひ下記よりお問い合わせください。

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まとめ

ネズミは玄関や屋根のすき間、配管周りなど、さまざまな場所から侵入してきます。ネズミの侵入を防ぎたい場合は、ネズミがどこから入り込んでいるのかを特定して出入り口を塞ぎましょう。

ただし、ネズミに関する知識がない方が侵入経路を特定するのは困難です。出入り口を塞ぐのにもスキルが必要なので、自信がない場合は業者に依頼することも検討しましょう。