ネズミは昼間どこにいる？
ネズミは夜行性とされているため、昼間は眠っていることがほとんどです。昼間でも活動しようとすればできますが、外敵から襲われるリスクが高まるため、通常は夜間に活動しています。
ここでは、昼間にネズミが身を潜めやすい場所について解説します。
食料が多い場所
ネズミは一度に多くの食料を食べてもエネルギーを体内に蓄えておくことができません。常に何かを食べている必要があります。そのため、食料が豊富にある場所なら、ネズミにとって昼間に潜む場所として最適です。
台所なら食べ残しなどの食料が手に入りやすいため、ネズミが昼間に潜む場所として選ばれやすい傾向にあります。ただ、昼間だと目につきやすい場所には現れず、台所の中でも見つかりにくいところに潜んでいることが多いです。
ゴミ置き場などにいることもよくあります。特に生ゴミはネズミにとって魅力的な食料です。ゴミ袋を閉じないで一晩放置していると、ネズミが夜間にゴミを漁ることもあるでしょう。
湿気が多い場所
ネズミのなかでも特にドブネズミは、湿気の多い場所を好む傾向にあります。例えば、浴室・トイレ・洗面所などの水回りはネズミにとっては快適に過ごせる環境です。浴室なら昼間は使用しない家庭が多いため、ネズミが昼間に潜んでいても、気がつかない可能性もあるでしょう。
洗面所は昼間でも使用する家庭もありますが、洗面台下の収納などに潜んでいることもあるため注意が必要です。普段あまり開け閉めしたり物を出し入れしたりしなければ、ネズミから良い隠れ場所と認識されてしまいます。
トイレに関しても、掃除をする頻度が低いと、タンクや配管の陰などにネズミが潜んでしまう可能性があります。湿気が多いのに加えて、あまり清潔でない環境だとネズミにとっては快適です。
隠れやすい場所
隠れやすいかどうかもネズミにとっては重要な要素です。外敵から身を守る必要があるため、ネズミは昼間の潜伏場所としてできるだけ目につきにくい場所を選ぶ傾向があります。
例えば、天井裏や屋根裏などの高い場所は、外敵に見つかりにくく入ってくるのも困難なため、昼間にネズミがいることが多いです。壁の中や床下などもネズミに好まれます。壁に少し亀裂が入っている場合などには、そこから内部に入り込む可能性があるため注意しましょう。
昼間に隠れているネズミは、夜になると出てきて活動を始めます。人が寝静まっている間に家中を歩き回っていることもあるかもしれません。
また、隠れやすく居心地の良い場所を見つけると、棲み処を作って多くのネズミが集まってしまうこともあります。そうなると繁殖して増える可能性も高いです。被害も大きくなってしまうでしょう。
昼間見かけなくても注意！ネズミがいることによる被害
ネズミを実際に見かけることがないと、ネズミがいる可能性があってもあまり深刻には考えていない方も多いかもしれません。しかし、ネズミの姿を見かけることがなくても被害が生じる場合もあります。
ここでは、ネズミがいることで生じる可能性のある被害について紹介します。
健康被害
ネズミは多くの病原菌を持っており、自宅にネズミが棲みついていると、病原菌がばら撒かれる可能性があります。昼間にネズミを見かけることがなくても、健康被害が出ることがあるため注意が必要です。
ネズミが昼間に潜伏している場所はもちろんのこと、夜間に歩き回った場所にも病原菌が付着している可能性があります。
サルモネラ菌やE型肝炎ウイルスなどはネズミが媒介する病原菌の代表例です。抵抗力の弱い方がサルモネラ菌に感染すると重症化しやすいため注意しましょう。E型肝炎は死亡例や後遺症が残るケースもある恐ろしい感染症です。
衛生被害
ネズミがいれば糞尿も撒き散らされます。糞尿は感染症の原因になるだけでなく、悪臭による被害が広がる点でも注意が必要です。住環境が悪化し、自宅で快適に過ごせなくなってしまうかもしれません。
また、騒音被害に悩まされるケースもあります。ネズミがいると夜間に走り回ることが多いです。特に屋根裏や天井裏に棲みついている場合には、ネズミが走り回る音がうるさくて眠れなくなる方もいるでしょう。
ネズミの足音が聞こえてくると、目の前に出てくるのではないかと、不安に感じる方も多いかもしれません。
住居被害
ネズミは走り回る際に自分のニオイをつけるために尿を撒き散らす習性があります。ネズミの尿が付着した部分は汚染されてしまうため注意が必要です。
家具や建材などに付着すると消毒しても劣化して寿命が短くなってしまう可能性もあります。酷い場合には家具の買い替えやリフォームなどが必要になることもあるでしょう。
また、ネズミは常に何かをかじる習性もあります。ネズミの歯は伸び続ける性質があり、削らなければならないためです。これにより、建材や家具が被害を受けることも多いです。電線や配線などをかじられると火災や漏水などの原因になることもあります。
ネズミを見かけた場合の駆除方法
もし、ネズミを見かけた場合には被害が出る前に駆除しておくことが大切です。
ここでは、ネズミを駆除する方法について解説します。
自力で駆除する
粘着シート・殺鼠剤・超音波機器などネズミを駆除するための道具を使用して自分で駆除する方法があります。いずれもホームセンターやネット通販などで購入可能です。
粘着シートを使用する場合は、ネズミが通りそうな場所に仕掛けておきましょう。粘着力が非常に強く、ネズミが触れると生きたまま捕らえられます。
殺鼠剤はネズミ駆除用の毒餌です。粘着シートと同様にネズミが出そうな場所に仕掛けて使用しましょう。ネズミがその場で食べたり巣に持ち帰って食べたりします。
粘着シートも殺鼠剤も使用後はネズミの死骸が残り、処理が必要になる点に留意した上で使用しましょう。ネズミの死骸の処理方法について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
「ネズミの死骸を見つけた……。安全な処理方法と侵入を防ぐ対策を紹介」
超音波機器を使用する場合は、スイッチを入れておくだけです。ネズミは超音波を嫌がるため外に出て行きます。粘着シートや殺鼠剤と違って死骸が残ることもありません。ただし、即効性が期待できないのがデメリットで、あまり効かないこともあります。
業者に依頼する
一般の方が自力ですべてのネズミを駆除するのは難しいのが実情です。そのような場合には害獣駆除の専門業者に依頼しましょう。プロが被害状況などを精査した上で駆除し、再発防止策を講じてくれます。
防除研究所では、害獣の被害を抑えられるよう、調査・見積もりは無料で実施しております。施工後は二次被害が生じていないか、写真や動画などを添えて効果測定の報告を行うため、しっかり害獣が駆除されているか確認できるのもポイントです。
また、最長5年間の保証（※）が付いているため、同じ箇所で再びネズミが出た場合には追加料金なしで再施工を依頼できます。
自宅にネズミが潜んでいて困っている方はぜひ防除研究所にお問い合わせください。
※被害状況によっては保証が付かないケースがございます。また、別の箇所で害獣が発生した場合は、別途費用をいただく場合もあります。詳しくは駆除の担当者にご相談ください。
まとめ
ネズミは夜行性のため、自宅に棲みついていても、昼間に姿を現すことはほとんどありません。食料が多い場所や湿気の多い場所などに潜んでいて、夜になってから活動します。
ネズミの姿を直接見かけることがなくても、健康被害・衛生被害・住居被害に注意が必要です。
ネズミを自力で駆除するための道具が市販されていますが、実際に行うのは簡単ではありません。ネズミが自宅に棲みついているのであれば、専門業者に依頼して駆除してもらいましょう。