ネズミが嫌がる音はある?音の特徴や駆除方法を解説

自宅にネズミが棲みつき、困っている方は多いのではないでしょうか。薬剤や捕獲器などを使いたくない場合は、ネズミが嫌がる音を出して建物から追い出す方法があります。市販の超音波機器も活用して、早期対処を目指しましょう。今回はネズミが嫌がる音の種類を解説しながら、自宅にネズミが棲みついたときの対処法を紹介します。


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ネズミが嫌がる音とは?

下記に該当する場合は、家屋にネズミが棲みついているのを疑いましょう。

・夜中に天井裏からガサゴソと音がする
・ストックしていた食材が荒らされた
・家の中に小動物のフンが落ちていた

家屋に棲みついたネズミは、嫌いな音やニオイなどを使って追い出せる可能性があります。ネズミが嫌うのは、下記の2種類の音です。

・周波数24~45kHz程度の高い音
・天敵の鳴き声

それぞれを詳しくみていきましょう。

周波数24~45kHz程度の高い音

ネズミが苦手な音としてまずあげられるのは、周波数24~45kHz前後の高い音です。

一般的に、人間が聞き取れる高音は周波数20kHz程度、モスキート音までとされています。モスキート音とは、蚊が飛ぶときに聞こえる「キーン」とする不快な音です。人間の聴覚は個人差があり、年齢によってもモスキート音が聞こえる方と聞こえない方にわかれます。

ネズミが嫌う周波数24~45kHz前後の音は、モスキート音よりさらに高い超音波です。この音域の音は、人間の耳では聞き取れません。

一方、ネズミの可聴域は200Hz〜68kHzと広く、人間よりも多くの音を聞き取っています。そのなかでも、ネズミは周波数24~45kHz前後の超音波にさらされるとストレスを感じて、音源から遠ざかる性質があります。

天敵の鳴き声

ネズミは肉食動物の捕食対象になりやすい小動物なので、天敵の鳴き声もネズミが嫌がる音です。

天敵となる猫や、フクロウ・タカ・ワシなどの猛禽類の鳴き声を聞くと、危険を察知して逃げ出す傾向があります。

ネズミが嫌がる音を使う駆除のやり方

音を使ってネズミを駆除するには、市販の超音波機器を使うのが一般的です。ここからは超音波機器の使い方や、機材選びのポイントを解説します。

超音波機器を使う駆除の手順

害獣駆除用の超音波機器は、ネズミの嫌いな周波数帯の音を出して強い不快感を与える機械です。超音波は壁にぶつかると反射しますが、壁を越えて広がる電磁波と組みあわせた機器もあり、より強力にネズミが嫌がる環境を作り出せます。

ネズミ駆除用の超音波機器の一般的な使い方は、下記の通りです。使い方や設置を推奨する場所は商品ごとに異なるため、付属の取り扱い説明書にしたがってください。

1.超音波機器を室内や天井裏に設置する
2.スイッチを入れて作動させる
3.3~4週間程継続して作動させて、ネズミがいなくなったか確認する
4.ネズミがいなくなったら侵入口を塞ぐ

超音波はまっすぐ進む性質があるため、なるべく見通しの良い場所に設置する必要があります。コンセントに挿して使うタイプは電源コードを伸ばして床に置くか、ネズミの通り道となる低い位置のコンセントに設置しましょう。

乾電池を使うコードレスタイプは、室内の中央に設置すると超音波が壁に反射する性質を利用して効率良く音を広げられるとされています。柔らかい布製品は超音波を吸収するため、設置前に取り除いて空間を広く取ってください。

超音波機器を購入する前に音の効果を試してみたい場合は、YouTubeなどで入手できる音響やアプリを活用しましょう。ネズミが嫌がる高い周波数の音や天敵の鳴き声などの音源をスピーカーに接続して連続再生すれば、超音波機器と同様の効果が期待できます。

ネズミを駆除する超音波機器の選び方

ネズミ駆除用の超音波機器は、身近なホームセンターやネットショップで購入できます。1,000円前後の価格で購入できる商品もあるため、有効範囲に注目して設置場所に合うものを選んでください。

超音波が届く有効範囲は商品ごとに異なり、さまざまです。一般的に、300㎡程度の有効範囲があれば、戸建て住宅全体をカバーできるとされています。住宅よりも広い飲食店や倉庫にネズミが出て困っている場合は、なるべく有効範囲が広いものがおすすめです。

コンセントに挿して使うタイプは、電池交換の手間がかかりません。一方、コードレスなら置く場所を選ばず、コンセントのない天井裏や床下でも設置できるメリットがあります。それぞれの特徴を比較して、使いやすい超音波機器を選びましょう。

ネズミが嫌がる音で駆除するメリット・デメリット

ここからは、音を使ってネズミを駆除するメリットとデメリットをみていきましょう。

ネズミが嫌がる音で駆除するメリット

ネズミが嫌がる音を使う駆除対策には、下記のメリットがあります。

メリット1.人体に悪影響を与えない

超音波を使う駆除方法は、人体や環境に与える影響が少ないのが魅力です。人間の耳に超音波は聞こえず、ネズミだけに作用します。

害獣の駆除に燻煙(くんえん)剤や薬剤を使うと室内が汚れてなにかと面倒ですが、音を使う対策ならクリーンです。駆除に対するトラブルリスクを最小限に抑えられます。

メリット2.長期的に活用できる

超音波機器は一度購入すれば長く使えて、コストパフォーマンスが良好です。周波数帯を変えられる機器もあり、1か月に1回を目安に音を変えればネズミが音に慣れるのを防ぎ、長期運用できます。

簡単に設置できるのも超音波機器の良いところです。トラップや捕獲器のように、設置する際に複雑な工程はありません。電源を入れるだけで良く、初心者や高齢者でも手軽にネズミを退治できます。

メリット3.死骸を処理しなくて済む

音を使う駆除はネズミの死骸が残らないため、精神的な負担が少なく、衛生的です。超音波機器にネズミを殺傷する性能はありません。あくまでもネズミにストレスを与えて、家屋から追い出す機材です。

ネズミが嫌がる音で駆除するデメリット

メリットがある一方で、音を使う駆除には下記のデメリットがあります。

デメリット1.すべての個体に有効とはいえない

なかには音に慣れて耐性をもつ個体もあり、超音波を使えば完全にネズミを駆除できるとはいいきられないのが実情です。また、超音波は壁や仕切りで遮られて家全体に届かず、思うような効果を発揮できないこともあります。

デメリット2.ペットに影響を与える可能性がある

機器が発する超音波は人間には聞こえないものの、ハムスターのような齧歯類(げっしるい)のペットには影響を与えます。犬や猫は人間より可聴音域が広く、50kHz以上の音も聞き取れるため、ペットを飼っている場合は安全性の確認が必要です。

デメリット3.ネズミが戻ってくる危険性がある

市販の超音波機器を使う駆除はネズミを建物から追い出すだけで、音に慣れたネズミが巣に戻ってくるリスクがあります。ネズミは帰巣本能が強い生き物のため、駆除は追い出しと再発防止対策をセットで行うのが原則です。

また、侵入口をふさぐ前に巣やフンを撤去しておかないと、悪臭・建材の腐食や、感染症を引き起こす原因になるため、しっかり対策する必要があります。

ネズミを確実に駆除したいなら防除研究所がおすすめ

ネズミを確実に自宅から駆除したいと考えるなら、害獣駆除の専門業者への依頼を検討しましょう。超音波機器を使ってネズミを自宅から追い出せても、家庭で再発を完全に防ぐのは負担が大きい傾向があります。

その点、ネズミの行動を熟知している害獣駆除の専門業者に任せれば面倒がなく、しっかり再発を防いでもらえます。専門業者に依頼するなら、超音波機器を自分で購入する必要はありません。駆除から巣材の撤去、侵入口の封鎖まですべて依頼できます。

防除研究所」は年間施工実績約3,000件を誇る害獣駆除の専門業者です。

ネズミを寄せつけない空間づくりをモットーに、ご家庭や店舗、倉庫などに棲みついたネズミを駆除しています。

防除研究所」では徹底した再発防止対策に取り組んでおり、最長5年間の保証付き(※)です。施工後は二次被害が生じていないか効果測定を実施し、写真や動画などの目に見える形でご報告いたしますので、施工の効果をしっかり確認できます。家に棲みついたネズミのお悩みは、どうぞお気軽にご相談ください。

※別の箇所で害獣が発生した場合は、別途費用をいただく場合もあります。詳しくは駆除の担当者にご相談ください。

まとめ

ネズミは人間よりも可聴音域が広く、すぐれた聴覚をもつ野生動物です。暖かい環境やエサを求めて住宅に棲みつきますが、ネズミが嫌がる高い音を使えば自宅から追い出せる可能性があります。市販の超音波機材を活用して、早めにネズミを退治しましょう。自分で対処できない場合は、害獣駆除の専門業者に相談してください。

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