ネズミに石鹸をかじられた!気が付いたときの対処法を紹介

お風呂場や洗面台に置いた石鹸にかじり取られたような跡があるなら、自宅にネズミが棲みついている可能性があります。ネズミは家財をかじって傷つけるだけでなく、ダニや寄生虫、病原体などを媒介する厄介な害獣です。早めの駆除を目指しましょう。今回は、ネズミが石鹸をかじる理由を解説しながら、被害に気が付いたときの対処法を紹介します。


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ネズミが石鹸をかじるのはなぜ?

お風呂場や洗面台、キッチンなどに置いておいた石鹸にかじり取られたような跡がついていて、不安な思いを抱えている方は多いのではないでしょうか。近くに小さな足跡があるときや、細長いフンが落ちている場合は、ネズミによる食害の可能性が高いと判断できます。

ネズミが石鹸をかじる理由には、下記の2点があげられます。

・石鹸を食べるため
・石鹸で歯を削るため

それぞれを詳しく解説します。

理由1.石鹸を食べるため

ネズミが石鹸をかじる理由は、食べるためです。ネズミは雑食性で、脂肪を含むものを好んで食べる性質があります。脂肪とアルカリの化学反応によって製造される石鹸も、ネズミは食物として認識するのです。

しかし、ネズミが好んで石鹸を食べるわけではありません。ネズミは非常に代謝が高い動物で、1日に体重の3分の1もの食料を摂る必要があり、食べられる物なら何でも食べます。人間の家屋に侵入して食べ物を探していたときにたまたま石鹸を見つけて、本能にしたがって食べた程度と考えましょう。

ネズミがかじるのは、牛脂やパーム油などの天然由来の脂肪で作られた石鹸です。ネズミは果実を好んで食べるため、フルーツの香りをつけた石鹸も狙われる可能性があります。

理由2.石鹸を使って歯を削るため

石鹸を食べるわけではなく、歯を削るためにかじることもあります。ネズミのようなげっ歯類は、一生歯が伸び続ける生き物です。放っておくと歯が伸びすぎて物を食べにくくなるので、硬い物をかじって歯の長さを調整する習性があります。

狙われやすいのはしっかりした硬さのある柱や壁、家具などですが、たまたま通り道にあれば、歯を削ろうとして石鹸もかじります。その他電気コード・水道管・ガス管などもネズミがかじるため、石鹸のかじり跡に気が付いたら早めの駆除を心がけましょう。

ネズミを石鹸で駆除するのは難しい

石鹸には、天然由来の脂肪から作られたものと、石油を原料とする合成洗剤の2種類があります。天然由来の石鹸はネズミが食べても影響はありませんが、合成洗剤は有害です。ネズミでも、合成洗剤を食べると消化器官にダメージを受けます。

では、合成洗剤が有害であれば、石鹸を使ってネズミを駆除すれば良いと考える方もいるのではないでしょうか。残念ながら、合成洗剤は有害でもネズミを死に至らせるほどの効果はありません。

身体の小さなネズミであっても、石鹸を大量に食べなければ大きな影響は出ないとされています。ネズミを石鹸で駆除するのは、難しいと考えて良いでしょう。

むしろ、石鹸は良い香りでネズミを引き寄せて、自宅に害獣が棲みつくきっかけになるリスクがあります。ネズミの被害を防ぐためには、石鹸の保管方法を見直してください。

ネズミに石鹸をかじられたときにすべきこと

ネズミが自宅に棲みついていると気が付いたら、すぐに対処しましょう。

食欲旺盛なネズミは石鹸だけでなく何でもかじりつき、家を壊す厄介な害獣です。例えば、水道管にネズミがかじりついたために、漏水が起きることがあります。電気コードにかじりついて漏電や感電、火災を引き起こすリスクもあり、ネズミが家に棲みつくと重大な事故を招くおそれがあるのです。

また、ネズミはダニやノミ、寄生虫、病原体を媒介する野生動物です。かじりついた残りや室内に残した毛・フンから病気が広がり、家族の健康が脅かされることもあるため、すぐに対策しましょう。

自宅の石鹸がネズミにかじられたら、すぐに対処すべきは下記の3点です。

・ネズミがかじった石鹸は処分する
・石鹸はケースに入れて保管する
・ネズミを家の中から駆除する
・ネズミの侵入口を塞ぐ

それぞれを詳しく解説します。

ネズミがかじった石鹸は処分する

まず、ネズミがかじった石鹸はすぐに廃棄しましょう。ネズミは、病原体や寄生虫を媒介する野生動物です。ネズミの歯の跡が残った石鹸も、汚染されている可能性が高いと判断できます。

ネズミがかじった石鹸をそのまま使い続けるのは危険です。廃棄する際も素手で触らないように注意し、捨てた後は周囲を消毒しましょう。

石鹸はケースに入れて保管する

次に、石鹸の保管方法を見直す必要があります。ネズミにとって石鹸は、栄養が摂れる食べ物です。石鹸をむき出しの状態でお風呂場や洗面台に置いたままにすると、ネズミを引き寄せる危険性があります。石鹸は蓋付きのケースに入れて保管し、エサを断ちましょう。

石鹸を入れるケースは、陶器や金属、ガラス製が理想的です。プラスチックのケースだと、ネズミがかじりついて穴を開けることがあります。ネズミはパックに入った液体石鹸にもかじりつくので、ストック分は収納ケースで保管するのがおすすめです。

ネズミの食害を防ぐなら、ネズミが嫌いなニオイの石鹸に変える手もあります。一般的に、ネズミはミント・ヒノキ・ユーカリなどのハーブ系の香りを嫌います。クレゾール石鹸の強いニオイもネズミが嫌うため、活用してください。

ネズミを家の中から追い出す

石鹸の対策と並行して、ネズミを追い出しましょう。家の中は、ネズミが食べる物が豊富です。石鹸を隠しても、ネズミが棲みついているのを放置すれば、他のエサを求めて家の中を徘徊するのに変わりはありません。

ネズミが嫌うニオイを利用した忌避剤や超音波機器などを活用すれば、家庭でも簡単にネズミの駆除に取り組めます。その他、ネズミの隠れる場所をなくすのも駆除対策として有効です。家の中にネズミが棲みついていると気が付いたら、室内の整理整頓に努めましょう。

ネズミの侵入口を塞ぐ

ネズミを自宅から追い出せたら、侵入口を塞ぐ必要があります。ネズミにとって、暖かくエサが豊富な人間の家屋は巣として魅力的な場所です。忌避剤や超音波機器などを使って建物から追い出せてもすぐに戻ってくるリスクがあるため、駆除と侵入口対策はセットで行いましょう。

ネズミの侵入口になりやすいのは、下記の場所です。重点的に点検してください。

・床下の通風口
・排水口
・エアコンの導入口
・水道管・ガス管の配管まわりにできた隙間
・雨戸の戸袋
・基礎にできた隙間
・外壁にできたひび割れ
・増築部分にできた隙間
・屋根の隙間

ネズミは、わずか1cmの隙間があれば通り抜けできます。侵入口は金属製の格子や金網でカバーし、配管まわりの隙間や外壁のひび割れはパテ・セメントで塞ぎましょう。

ネズミの侵入経路については、下記の記事で詳しく解説しています。
ネズミはどこから家に入るのか?主な侵入経路と侵入を防ぐ方法を解説

ネズミの駆除は防除研究所にお任せください

ネズミの駆除に悩んだら、害獣駆除の専門業者への依頼も視野に入れて考えてください。ネズミを追い出せても、家庭で再発を完全に防ぐのは難しいからです。

侵入口を見つけられず、中途半端な対策しかできないこともあります。その点、専門業者に依頼すれば駆除から侵入口の確認、再発防止策まですべてお任せできます。

防除研究所」は年間施工実績約3,000件の害獣駆除専門業者です。調査ではネズミの侵入経路を特定した上で、それに基づいて予算や建物特性に合わせた施工を提供しております。

防除研究所」では再発防止対策も徹底しており、最長5年間の保証付き(※)です。施工後は二次被害が生じていないか効果測定を実施し、写真や動画などを添えて報告いたします。しっかりと施工の効果を実感していただけるため、ネズミに石鹸をかじられて不安な思いをしている方は、どうぞお気軽にご相談ください。

※別の箇所で害獣が発生した場合は、別途費用をいただく場合もあります。詳しくは駆除の担当者にご相談ください。

まとめ

ネズミは食欲旺盛な生き物で、何でも食べようとかじりつきます。お風呂場に放置している石鹸も、ネズミが食べる物のひとつです。ネズミがかじった石鹸には病原体が付着している可能性があるため、素手で触らずに注意して廃棄してください。家の中にネズミがいると気が付いたら、早めの対処が必要です。困ったら害獣駆除の専門業者に相談して、被害を防ぎましょう。