ビルのネズミ駆除が難しい理由は?被害が拡大する前に対策を

ネズミは戸建て住宅だけでなく、ビルやマンションにも侵入します。ビルにおけるネズミの発生は、特に都市部で深刻な問題となっており、早期対処が必要です。ネズミは多様な寄生虫や病原菌を媒介しており、衛生面でのリスクがあります。また、ネズミは配線をかじる習性があるため、停電や火災といった大きな被害をもたらす可能性も少なくありません。 「ネズミの気配がする」「足音がする」「フンを見つけた」といった場合は、一刻も早く専門業者へ依頼して駆除しましょう。今回は、ビルにネズミが出没する理由や侵入経路、棲みつくことによる被害について解説します。


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ビルにネズミが出没するのはなぜ?

ネズミがビルに出没する理由を知れば、適切な対策を講じることが可能です。ここでは、ビルにネズミが出没する理由について解説します。

暖かい場所を求めているため

ネズミは寒さが苦手で、暖かい場所を求めてビル内に侵入します。ビルの内部は気密性が高く、空調が効いており、繁殖するのにも適していることから、ネズミにとっては快適な環境といえるでしょう。

ネズミの餌となる食べ物があるため

ネズミは雑食性であり、さまざまな食べ物を好みます。ビル内には、オフィスの食堂やゴミ置き場など、ネズミの餌となる食べ物が豊富に存在しています。食べ物の残りかすや密閉されていないゴミは、ネズミを引き寄せる大きな要因です。

特に飲食店が入っているビルでは、ネズミの侵入・繁殖するリスクが高まります。

ビルにおけるネズミの侵入経路

ネズミがビルに棲みつかないようにするには、侵入経路を理解し、塞ぐことが大事です。ネズミがビルに侵入する経路は多岐にわたりますが、ここでは代表的なものを紹介します。

出入口・裏口

ビルの出入口や裏口といった、人が出入りする場所はネズミも侵入可能です。ビルの正面出入口は人や物の出入りが頻繁にあり、常に開閉しています。扉が開かれる瞬間を利用して、ネズミが中に入り込むことがあります。ネズミは素早い動物であるため、ほんの数秒でも時間があれば十分に侵入可能です。

ビルの裏口も荷物の搬入・搬出に使われることがあり、出入りが頻繁です。荷物に紛れて入る場合もありますし、裏口や搬入口のドアを開けっぱなしにしていると、ネズミは容易に侵入できてしまいます。

夜間や早朝のような人の出入りが少ない時間帯であっても、ネズミはシャッターや自動ドアのわずかな隙間から侵入することができます。

小さな隙間

ネズミは10円玉ほどの小さな隙間でも簡単に通り抜けられます。具体的には、下記のようなところがネズミの侵入経路となり得ます。

・配管・電気配線の通り道
配管や電気配線の通り道は、壁に貫通穴が空いていることが多く、このような場所の隙間は見逃されがちです。これらの穴を塞がないと、ネズミはそこを通ってビル内部に入り込み、さらに配管やダクトを伝って広範囲に移動できます。
・通気口・排気口
換気や排水のために設置された通気口や排水口も、ネズミの侵入経路です。これらの場所には防虫ネットや格子が設置されていることが多くありますが、ネットが破れていたり、格子の間隔が広すぎたりすると、ネズミが簡単に入り込んでしまいます。特に、地下の排水口や通風口は地面に近い場所にあるため、ネズミが侵入しやすいポイントです。
・建物の構造による隙間
古いビルやメンテナンスが不十分な建物では、壁や床、天井に亀裂や隙間ができやすくなります。こういった隙間からでも、ネズミは容易に侵入できます。そのため、外壁の老朽化や窓枠、ドア枠の隙間などは定期的に確認し、必要に応じて補修することが大事です。

また、ネズミは鋭い歯を持っているため、木製やプラスチック製の建材であれば、かじって大きな穴を作る場合もあります。

そのほか、運動神経の良いネズミは、壁をよじ登ったり電線を伝ったりすることもあるため、1階だけでなく、建物全体で隙間を塞ぐことが欠かせません。

ビルのネズミ駆除は難しい!その理由とは

ビルにおけるネズミ駆除が難しい理由はいくつかあります。ひとつは、ビルの構造が複雑で広範囲にわたる点です。ビルには複数の階層があり、各フロアにはさまざまな部屋やスペース、通路が入り組んでいます。また、配管・配線が天井裏や壁の中を通っているため、ネズミがこれらを利用して隠れたり、ビル内を自由に移動できたりします。

つまり、ひとつのフロアでネズミ駆除を試みても、別のフロアに逃げられる可能性が高いといえるでしょう。忌避剤(きひざい)を使用して一時的にネズミを追い払えても、また戻ってくる場合があります。

さらに、ネズミは賢く、警戒心が強い動物です。罠や毒餌などの駆除手段に対しても、経験から学習して避けるようになることがあります。なかには殺鼠剤(さっそざい)が効かないスーパーラットもいるため、自力での駆除は容易ではありません。

ビルにネズミがいることによる被害

ビルにネズミが棲みついてしまうと、さまざまな被害を受ける可能性があります。少しでもネズミの気配を感じた場合は、早期に対処しましょう。ここでは、ビルにネズミが棲みつくことで発生する被害について解説します。

病気

ネズミは多くの病原菌を媒介することが知られています。ネズミの尿やフンにはさまざまな病原体が含まれており、直接触れなくても人間に感染するリスクがあります。特に、レプトスピラ症やサルモネラ症、鼠咬症(そこうしょう)、ツツガムシ病、刺咬症(しこうしょう)などの感染症に注意が必要です。

ネズミ駆除に関する専門知識のない人が、自力でネズミを駆除しようとするとこういった感染症にかかる危険性があります。感染すれば、発熱や筋肉痛、頭痛、倦怠感などのインフルエンザに似た症状が現れるか、最悪の場合は死に至るケースもあります。

病気の感染を防ぐためには、ネズミの存在を早期に発見し、適切な駆除や予防策を講じることが重要です。

停電・火災

ネズミは前歯が一生伸び続けるため、絶えず何かをかじって歯を削る必要があります。そのため、食料や巣材だけでなく、単に歯を削るためにさまざまな物をかじります。電気配線やケーブルがかじられるケースも少なくありません。

ネズミが配線をかじると、ショートしたり火花が発生したりするリスクが高まります。むき出しになった配線が金属部分や他の導体に触れると、停電や感電の原因になるだけでなく、周囲の可燃物に引火し、火災が発生する危険もあります。

停電や火災が発生すると、ビルの運営やビジネスに多大な損害をもたらすでしょう。具体的には、停電によってオフィス内のコンピューターや照明、インターネットが使用できなくなると、業務が停止します。特に、金融機関や通信事業者など、24時間稼働が求められる業種では、短時間の停電でも莫大な損害が発生するでしょう。

火災が発生した場合、ビルの一部や全体が使用不能になる可能性があり、復旧には多大な時間とコストがかかります。

風評被害

ネズミの存在が外部に知られると、ビル自体やそこに入居するテナント、さらにはビルの管理者に対する信頼や評判が著しく損なわれ、営業にも悪影響が出る可能性があります。

特に飲食店や小売店にとって、ネズミが発生したという評判は致命的です。現代社会では、SNSや口コミの力が大きく、ネズミが目撃されたという情報がすぐに広まる可能性があります。

例えば、ビル内の飲食店でネズミが見られた場合、顧客がそれを写真に撮ってSNSに投稿し、その情報が拡散されると、ビル全体の評判が急速に悪化します。

こうした情報は瞬く間に広がり、実際にネズミがその一瞬にしかいなかったとしても、ビル全体が不衛生だという印象が定着しかねません。

ビルのネズミ駆除は専門業者に依頼するのがおすすめ

ビルにネズミが出現したら、一刻も早い駆除が必要です。しかし、ネズミ駆除は自力では難しい上に、病気に感染するリスクもあります。そのため、専門業者に依頼するのが賢明です。

ビルのネズミ駆除は、害虫・鳥獣駆除・衛生管理のプロ集団である「防除研究所」にお任せください。年間約3,000件以上の駆除実績があり、ネズミ駆除に関するノウハウを有しております。

弊社では、薬剤使用を最低限に抑える駆除を行う「レスケミカル」を掲げています。ネズミ駆除の際には、独自の駆除製品である超音波発生装置「スーパーハヤブサ」を使って、ネズミを寄せつけない空間を作り出すため、安全に駆除することが可能です。

また、再発防止対策にも力を入れており、駆除後は清掃と衛生管理指導を実施し、写真や動画とあわせて効果測定の結果報告をいたします。

さらに、最長5年の保証がついているので、万が一ネズミが再び現れた場合は再施工が可能です。

即日対応可能で、ご連絡をいただいたら迅速にレスポンスいたしますので、ネズミが出現したらすぐにお問い合わせください。

まとめ

ネズミは小さな隙間でも簡単に通り抜けられるため、配管や電気配線の導入口、通気口などからビルの内部に侵入する可能性があります。ネズミが棲みついてしまうと、病気への感染、停電・火災などの被害を受けてしまいます。

そのため、一刻も早い対処が必要ですが、自力での駆除は困難です。ビルの衛生を保つためにも、専門的な知識と技術をもった業者に依頼しましょう。