ネズミの繁殖期は春と秋!繁殖によるリスクや事前の対策を紹介

ネズミは繁殖力が高く、放置するとどんどん増えてしまいます。自宅でネズミの気配を感じたら、繁殖期が来て増える前に対処することが重要です。しかし、ネズミの繁殖期がいつなのかを知らない方も多いでしょう。そこで今回は、ネズミの繁殖期と、繁殖期に備えてやるべき対策、ネズミが出てきたときの駆除方法などを紹介します。


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ネズミの繁殖期はいつ?

自宅に現れるネズミは、クマネズミ・ドブネズミ・ハツカネズミのいずれかであるケースがほとんどです。どのネズミも繁殖期は春(3~5月ごろ)と秋(10~11月ごろ)、餌が豊富で気温が安定しており、快適に過ごせる時期にピークを迎えます。

ただし、冷暖房設備・空調設備によって温度変化が少ない建物内に棲みついているネズミは、1年中繁殖することもあるようです。

ネズミは早ければ生後3か月ごろから出産できるようになり、条件次第では年6~7回ほど子どもを産みます。種類によって多少の違いはあるものの、1回の出産で6~10匹ほど生むため、早めに対処しないとどんどん増えていくおそれがあります。

ネズミが繁殖することで起こりうるリスク

ネズミの繁殖期は把握できたものの、「そもそもネズミが増えたらどうなるの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。そこで、ネズミが増えることで生じうるリスクについて解説します。

健康被害

ネズミが増えると健康被害が起こるおそれがあります。ネズミは体にノミやダニが付いていたり、病原菌を保有していたりする場合が多いからです。

ネズミが自宅内で繁殖することで、ネズミに付いているノミやダニのような害虫まで自宅内に広がり、人間やペットが刺されてしまいます。ノミやダニに刺されると皮膚炎を起こすだけでなく、それらが媒介する感染症にかかるリスクもあるので注意が必要です。

また、ネズミに接触したり咬まれたりしたことが原因で病原菌がうつり、感染症にかかるケースもあります。ネズミが媒介する感染症には、重篤な症状を引き起こしたり死亡したりするリスクがあるものも存在するため大変危険です。

直接ネズミに接触しなくても、ネズミの体毛でアレルギーを発症したり、糞尿によって周囲が汚染されて感染症にかかったりするケースもあります。さらにネズミの糞尿から悪臭がする、糞尿に虫が湧くなどして衛生問題が発生する場合もあるでしょう。

精神的ストレス

ネズミが自宅に棲みつくことで、ネズミが動き回る音が気になりストレスが溜まる場合もあります。特に夜中は音が響きやすいので、気になって眠れなくなることもあるでしょう。ネズミの糞尿の悪臭によってストレスを感じることもあります。

また、「ネズミに遭遇したらどうしよう」「病気をうつされるかもしれない」と不安を感じ、ノイローゼになってしまう方もいるようです。

住宅の損傷

ネズミの前歯は死ぬまで伸び続けるため、硬いものをかじって長さを調節する習性があります。建物内に侵入した場合は、柱や壁、床、家具などの木製の物だけでなく、断熱材やガス管、電気のコードまでかじることも少なくありません。

柱や壁をかじられると建物の耐久性が落ちてしまいますし、断熱材をかじられると建物の断熱性が下がってしまいます。また、かじられたガス管からガスが漏れたり、電気系統がショートしたり、漏電やガス漏れが原因で火災が発生したりする危険もあります。

さらにネズミの糞尿で汚れた箇所が腐食してしまうこともあるなど、建物が大きな被害を受けるリスクがあるため、早めに対処することが重要です。

ネズミが侵入しやすい箇所については、下記の記事で詳しく解説しています。
ネズミはどこから家に入るのか?主な侵入経路と侵入を防ぐ方法を解説

ネズミの繁殖期に備えてやるべき対策

ネズミが増えると健康被害や住宅の損傷などの問題が発生するおそれがあるので、繁殖期が来る前に対策することが大切です。具体的な方法を紹介しますので、早めに対策を済ませておきましょう。

ネズミが入りそうなところを塞ぐ

まずはネズミが侵入してこないように、侵入口になりやすい場所を塞いでしまいましょう。クマネズミ・ドブネズミ・ハツカネズミはそれぞれ好む場所が違うため、侵入口になりやすい場所も異なります。

ネズミの種類 好む場所 主な侵入口
クマネズミ 天井裏などの高所で乾燥した場所 ・屋根付近の空間

・壁にできたひび割れ

・換気扇

・エアコンのホースの導入部 など

ドブネズミ 水辺や湿地、下水などの水が多い場所 ・住宅の基礎の空間

・床下の通気口

・水回りの配管 など

ハツカネズミ 土手や草地など自然が多い場所 ・屋根付近の空間

・壁にできたひび割れ

・エアコンのホースの導入部

・倉庫のシャッターの隙間 など

上記のような場所をコーキング材や防鼠パテ、金網などで塞ぎましょう。道具はネットショップやホームセンターなどで購入可能です。

ただし、害獣駆除の知識がない方だと、小さなネズミの侵入口を見つけられない場合もあります。自力での対処が難しい場合は、専門の業者に依頼することも検討しましょう。

餌になりそうなものを片付けておく

ネズミは餌のニオイにつられて侵入してくることが多いので、餌になりそうなものを片付けておくことも重要です。クマネズミ・ドブネズミ・ハツカネズミはいずれも雑食性ですが、特に穀物や果物が狙われやすい傾向にあります。

米や果物、野菜などを出しっぱなしにするのは避け、密閉できる容器に入れて保管しましょう。食べ残した食事や仏壇のお供え物、ペットの餌なども長時間置いたままにするのは避けてください。

また、ドブネズミは肉や魚なども好んで食べるので、生ゴミにも注意が必要です。生ゴミが出たら蓋付きのゴミ箱などで密閉し、できるだけ早く処分しましょう。

あわせてネズミが巣材に利用する段ボールや紙類、布類も処分しておくと、ネズミに好まれにくい環境をつくれます。処分が難しい場合は、蓋付きのケースにしまうのがおすすめです。

忌避剤をまいておく

ネズミに侵入されないように忌避剤をまいておくのも有効です。忌避剤とは、ネズミが嫌うニオイを放つ薬剤のことです。スプレータイプ・燻煙(くんえん)タイプ・設置タイプがあるので、使いたい場所に合わせて選びましょう。

種類 使い方 おすすめの場所
スプレータイプ ネズミの侵入口や通り道に噴射する ・換気扇

・エアコンのホースの導入部

・ゴミ箱周辺 など

燻煙タイプ ネズミがいる場所に薬剤入りの煙を充満させる ・天井裏

・床下

・倉庫 など

設置タイプ ネズミの侵入口や通り道に置いておく ・天井裏

・床下

・倉庫 など

ただし、忌避剤は効果が短いため繰り返し使用する必要があるので注意しましょう。また、ネズミのなかには忌避剤のニオイに慣れてしまったり、そもそも気にしなかったりする個体もおり、効果が出ない場合もあります。

ネズミが出た場合の駆除方法

すでに自宅にネズミが侵入してしまっている、対策をしたが侵入されてしまったなどで、ネズミが出てくることがあります。このような場合は、今以上にネズミが増えないように速やかに駆除することが重要です。

しかし、どうやってネズミを駆除したら良いのかわからない方もいるでしょう。そこで、ネズミの駆除方法を紹介します。

市販品を使って自分で駆除する

すでにネズミが自宅に棲みついていて駆除したい場合は、粘着シートや捕獲器、超音波装置、殺鼠剤などの使用を検討しましょう。

種類 特徴
粘着シート 粘着力が高いシートでネズミを生きたまま捕獲する
捕獲器 カゴに入れて閉じ込める、バネで挟むなどしてネズミを生きたまま捕獲する
超音波装置 ネズミが不快に感じる周波数の超音波で追い出す
殺鼠剤 毒入りの餌を食べさせてネズミを死亡させる

いずれもネットショップやホームセンターなどで購入可能です。ただし、粘着シートや捕獲器は捕獲した段階ではネズミが生きているので、精神的なストレスを感じる方も少なくありません。

殺鼠剤の場合はネズミが死亡しますが、死骸の処理が必要になるため、ストレスを感じる方が多いでしょう。

超音波装置はネズミを追い出すものなのでネズミの姿を見ることは少ないですが、忌避剤と同じくネズミが慣れたり気にしなかったりして効果が出ない場合があります。

業者に依頼する

ネズミを自分で駆除するのは、精神的に負担がかかりやすいものです。また、思うように効果が出ず、ネズミを駆除しきれない場合もあります。上手く対処できないまま時間が過ぎるとネズミがどんどん増えてしまうので、専門の業者に依頼することも考えてみましょう。

プロに駆除を任せれば、ネズミの種類ごとの習性や自宅の環境などに合った方法でしっかり駆除してもらえます。また、自分でネズミを処理する必要がないので、ストレスも軽減できるでしょう。

どの業者に依頼したら良いのか悩んだら、ぜひ「防除研究所」にご連絡ください。害獣駆除の豊富な実績をもつ「防除研究所」なら、プロの知識とスキルを活かしてネズミを徹底駆除できます。

薬剤の使用をできるだけ控えた「レスケミカル」な駆除を心がけているため、ネズミ駆除のために大量に薬剤を使われるのが気になる方でも安心です。

施工後は写真や動画による効果報告もあり、さらに最長5年間の保証も付いています。最短即日で担当者がご連絡してスケジュールなどを決めるため、スピーディーに駆除することが可能です。ネズミの被害にお困りの方は、下記よりお気軽にお問い合わせください。

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まとめ

ネズミの繁殖期は春と秋ですが、温度変化が少ない建物内に棲みついた場合は1年中繁殖する場合があります。ネズミが増えると健康被害や建物の損害などさまざまな被害をもたらすリスクがあるので、増えてしまう前に対処しましょう。