ネズミによるアレルギー症状を解説!ネズミ経由のダニ被害と防止策も紹介

犬や猫でアレルギー症状が出ることは多くの方が知っていると思いますが、実はネズミが原因でアレルギーを発症するケースがあることはご存知でしょうか。 今回は、ネズミによるアレルギーの症状や発症時の対処法、アレルギー以外に注意したい被害などについて解説します。


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ネズミによるアレルギーは主に「ダニ」が原因!

家に棲みつくネズミは、主にクマネズミ・ドブネズミ・ハツカネズミの3種類です。これらのネズミの体毛や糞尿などがアレルギーの原因になるケースもあるといわれていますが、1番の原因と考えられるのがネズミの体に寄生したダニです。

まずはネズミの体に寄生したダニがもたらすアレルギーについて詳しく解説します。

関連記事:「ネズミが媒介する病気とは?感染を防ぐ方法を紹介

ネズミに寄生するダニは「イエダニ」

いろいろな種類のダニがいますが、そのうちネズミに寄生するダニは「イエダニ」です。イエダニは家の中で繁殖する代表的なダニであり、宿主であるネズミが死んだり巣から離れたりすると、室内に移り住んで人間に被害をもたらす場合があります。

イエダニは高温多湿な環境が好きで、特に6~9月ごろに増えやすいとされています。しかし、最近の住宅は高気密で冬でも室内が温かく、いつでもネズミとともに侵入したダニが増える可能性があるため注意が必要です。

ダニがもたらすアレルギー症状

ダニが原因で発症する主なアレルギー症状として、下記のようなものがあります。

・アレルギー性鼻炎
・アレルギー性結膜炎
・気管支ぜんそく
・アトピー性皮膚炎

アレルギー症状の代表である花粉症を発症した場合も、アレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎などの症状が出る場合があります。しかし、花粉症は花粉の飛散量が増える時期のみ症状が出る季節性のアレルギーです。

一方、ダニによるアレルギー症状は通年性のアレルギーであるため、季節を問わず症状が出続けます。

花粉の少ない時期でもくしゃみや鼻水、結膜炎などの症状が出る場合は、ネズミに寄生したダニが原因かもしれません。

また、家の中が不衛生だとダニが増殖し、アレルギー症状が現れることがあるため、こまめに掃除して清潔にすることが大切です。

【重要】ダニによるアレルギー症状が現れた場合は病院へ

アレルギー症状が現れた場合、その原因がネズミなどの害獣やダニかどうかは検査してみないことにはわかりません。別の原因がある場合もあるので、アレルギー症状が出たら医療機関を受診してアレルゲンを特定しましょう。

「くしゃみや鼻水程度なら我慢できる」と思う方もいるかもしれませんが、放置すると症状が慢性化したり悪化したりするおそれがあります。呼吸困難などの重篤な症状が現れるリスクもあるので、早めに医療機関で検査を受け、適切に対処しましょう。

アレルギー以外にも注意したい被害

アレルギー以外にも、ダニがもたらす被害があります。どのような被害が出る可能性があるのか把握しておきましょう。

ダニ刺され

イエダニは吸血性であり、ネズミに寄生している間はネズミから血を吸って栄養を摂取しています。

しかし、ネズミが死ぬなどして吸血できなくなると、そこから離れて家の中に移動し人間を刺す場合があります。特に二の腕や脇の下、お腹、太ももなどの柔らかい部位は狙われやすいため注意が必要です。

ダニに刺されると、すぐに強いかゆみや赤みなどの症状が現れます。症状が軽ければ市販薬でも対処できますが、下記のような場合は医療機関を受診しましょう。

・かゆみが激しい
・ひどく腫れている
・痛みがある
・症状が出ている範囲が広い

また、ダニ刺されかどうかがはっきりわからない場合も、原因の特定のために医療機関を受診することをおすすめします。

感染症

ダニに刺されると、ツツガムジ病や日本紅斑熱といった感染症にかかるリスクもあります。

・ツツガムジ病:オリエンティア・ツツガムシという菌に感染し、39℃以上の高熱や発疹などの症状が出る病気
・日本紅斑熱:リケッチア・ジャポニカという菌に感染し、頭痛や発熱、倦怠感などの症状が出る病気

治療が遅れると重症化したり死亡したりする場合もあり、大変危険です。

ネズミやダニによる被害を防止する方法

ネズミによるアレルギーを防止するには、ダニだけでなくネズミそのものを駆除することも重要です。ネズミが棲みついたままでは、どれだけダニを退治しても被害が再発する可能性が高いためです。

また、しっかりと対策しても家の中から完璧にダニを排除するのは難しいので、ダニが繁殖しづらい環境を整え、ダニの数をコントロールする必要があります。

といっても、具体的には何をすれば良いのかわからない方もいるでしょう。そこで、ネズミやダニによる被害を防止する方法を5つ紹介します。

家の中をしっかり掃除する

家の中が不衛生で餌になるものが多いと、ネズミやダニの被害に遭いやすくなります。家の中をしっかりと掃除して、常に清潔に保ちましょう。

食材や食べ残した料理、お菓子の食べかすなどはネズミに狙われやすいため、冷蔵庫や蓋付きの容器にしまうなどすることが大切です。また、人間のフケや垢、皮脂などはダニの餌になるので、定期的に掃除機をかけたり拭き掃除したりして除去しましょう。

布団やぬいぐるみをキレイにする

布団やぬいぐるみなどの布製品は、ダニやダニの死骸、フンなどが付着しやすい傾向があります。部屋の中だけでなく、布団やぬいぐるみもキレイにしておきましょう。

ダニは熱に弱いので、掃除機をかけるだけでなく、天日干ししたりスチームアイロンをかけたりするのがおすすめです。

また、洗濯はダニの死骸やフンなどを落とすのには有効ですが、生きているダニは繊維にしがみついているので落とせません。洗濯後は乾燥機にかけて高温にさらし、生きているダニも駆除しましょう。

特に子どもが使うものは、こまめに洗濯したり乾燥機にかけたりして清潔にすることが重要です。

定期的に換気する

イエダニは高温多湿の環境で活発になるので、定期的に換気して家の中に湿気が溜まらないようにしましょう。

梅雨の時期は湿気が溜まりやすい上に、窓をあけても湿気が逃げていきにくいため、エアコンのドライ機能や除湿機などを使うのがおすすめです。

外出前後は清潔な状態を保つ

家にネズミが棲みついていなくても、外出中にペットの毛が服に付くなどして、家の中にダニが侵入してくる場合があります。

そのまま放置すればダニが繁殖するおそれがあるので、粘着テープを使ったり、掃除機をかけたりして、服をキレイに保ちましょう。

また、旅行中に宿泊先のソファーや布団などからダニが付着することもあります。旅先にダニ除けスプレーを持っていくなどして対策しましょう。

ネズミの侵入経路を塞ぐ

家の中にネズミが侵入すると、ダニも一緒に入り込んでくるので、ネズミが入って来ないように侵入経路を塞ぐことも重要です。

家の中でネズミを駆除すると、ネズミの死亡とともに寄生していたダニが家の中に広がるおそれがあるので、そもそも侵入されないように対策しましょう。

関連記事:「ネズミはどこから家に入るのか?主な侵入経路と侵入を防ぐ方法を解説

ネズミが家に棲みついた場合は防除研究所へご相談ください

ネズミによるアレルギーを防止するには、ネズミの侵入を防ぎ、ネズミに寄生しているダニが家の中に広がらないようにする必要があります。しかし、ネズミの侵入経路が見つけられず、どう対策したら良いのかと悩む方も多いでしょう。

そのような場合は、衛生管理のプロ集団「防除研究所」にお任せください。「防除研究所」では、豊富な経験で培った専門知識とノウハウで、徹底的にネズミの侵入を防止します。

具体的には、侵入経路を特定し、お客様の自宅の構造や特性、予算などに応じた施工を提案します。また、作業完了後に写真や動画を用いた効果測定の報告を行い、二次被害の防止にも努めています。

さらに最長5年間(※)の保証がついており、万が一被害が再発した場合でも追加料金なしで再施工するため安心です。ネズミ被害にお悩みの方、早めに対策したい方は、ぜひ下記よりお問い合わせください。

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※別の箇所で害獣が発生した場合は、別途費用をいただく場合もあります。詳しくは担当者にご相談ください。

まとめ

ネズミによってアレルギーが起きる原因として、ネズミに寄生したイエダニがあげられます。イエダニが繁殖するとアレルギーの症状が悪化するおそれがあるため、ダニが繁殖しにくい環境を作ったり、ネズミの侵入を防いだりするなどして対策に努めていきましょう。