ネズミはどこからエアコンに入ってくる?
「そもそもネズミがエアコン内部に入り込むことがあるの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
しかし、意外にエアコンは隙間が多く、屋外とつながっている箇所もあるのでネズミが侵入することがあります。特に下記のような箇所はネズミの侵入経路となりやすいため注意が必要です。
・配管周辺の隙間
・ドレンホース(排水ホース)
・室外機の通気口 など
上記のようなところから侵入したネズミが、エアコン内部を快適な環境だと判断すると、そのまま棲みついてしまうおそれがあります。
さらに、エアコン経由で室内に侵入すると、天井や屋根裏、壁裏などに巣作りし、繁殖してしまうことも考えられるでしょう。
関連記事:「ネズミはどこから家に入るのか?主な侵入経路と侵入を防ぐ方法を解説」
エアコンの中にネズミがいる可能性が高いケース
エアコン内部に何かが侵入した場合、侵入した害獣・害虫の種類に応じて正しく対処する必要があります。
しかし、侵入しているのがネズミなのか、他の害獣・害虫なのかわからないケースも多いでしょう。そこで、エアコン内部にネズミが侵入しているときのサインを紹介します。
エアコンの中から異音がする
エアコン内部からカリカリ、カラカラと何かをかじったり、カサカサと動き回ったりする音が聞こえる場合は、ネズミが侵入している可能性が高いと判断できます。
ネズミは夜行性なので、特に夜間に騒音がひどくなる場合は、ネズミが棲みついている確率が高いでしょう。また、キーキーと甲高い鳴き声が聞こえることもあります。
異臭がする
エアコンから異臭がする場合も、ネズミが棲みついている可能性が高いでしょう。ネズミの排泄物や死骸から悪臭が放たれて、室内に漂ってくるのです。
何かが腐ったニオイや獣臭など、強烈な悪臭を感じた場合は、ただちにエアコンの使用を中止しましょう。
噛み跡や引っかき跡がある
エアコン周辺に噛み跡や引っかき跡があるかどうかも、ネズミの侵入を見分ける材料のひとつです。エアコン内部に侵入したネズミが、巣の材料にしたり通り道を作ったりするために、断熱材やコードなどをかじることがあるのです。
また、ネズミは一生歯が伸び続ける動物で、放置すると歯が邪魔になり、エサを食べるのが困難になります。そのため、歯を削る目的でコードなどをかじることもあるのです。
黒いフンが落ちている
エアコン内部やその周辺に黒っぽいフンが落ちている場合も、ネズミが棲みついていると考えられます。フンの大きさはネズミの種類によってやや異なりますが、高所を好むクマネズミの場合は5~10mm程度です。
フンの量が多いか少ないか、最近排泄されたものかどうかなど、フンの状態でネズミの数や侵入の頻度なども判断できます。
黒い汚れが見られる
ネズミが侵入すると、エアコン内部や周辺に黒い汚れがつくこともあります。ネズミには壁際などの部屋の隅を移動する習性があるためです。
さらに何度も同じところを通る習性もあるので、ネズミの通り道になった場所にネズミの体表についた汚れが付着し、黒く汚れていくのです。
ネズミがエアコンに侵入した際の対処法
エアコン内部に侵入しているのがネズミだと判明したら、速やかに対処することが重要です。そのまま放置するとネズミに寄生している病原菌や寄生虫などが室内にまき散らされる可能性が高く、大変危険です。
そうはいっても「どうすれば良いのかわからない」という方も多いでしょう。そこで、ネズミがエアコン内部に侵入したときの対処法を3つ紹介します。
忌避剤を使う
忌避剤を使用すると、エアコン内部に侵入したネズミを追い払える可能性があります。忌避剤とは、ネズミが嫌がるニオイがついた薬剤です。固形タイプやスプレータイプなどがあるので、使う場所に合ったものを選びましょう。
ただし、忌避剤の効果の持続期間は短く、定期的に取り替えや再噴射をしなくてはなりません。また、何度も繰り返し使っているとネズミがニオイに慣れ、思うような効果が得られなくなることがあります。
捕獲器を使う
エアコン周辺に捕獲器を設置するのも、ネズミ駆除に役立ちます。ただ置くだけなので手間がかからず、駆除の際の安全性を確保しやすいのが特徴です。
ただし、捕獲器はネズミを生け捕りにするため、駆除後は自分でネズミを処分しなくてはなりません。抵抗を感じる場合は他の方法を検討しましょう。
害獣駆除の専門業者に依頼する
忌避剤や捕獲器を使った対処法では、ネズミを駆除しきれない場合があります。そもそも自分で対処することに抵抗を覚える方も多いでしょう。
さらに衛生面でもリスクがあるため、より確実に、より安全にエアコン内部に侵入したネズミを駆除するなら、プロの業者に依頼しましょう。
「どこに駆除を依頼したら良いのかわからない」という方は、ぜひ「防除研究所」にご相談ください。
「防除研究所」は、年間施工実績約3,000件の、害獣・害虫駆除専門業者です。単に駆除を行うだけでなく、再発防止にも特化しています。
例えば、エアコンの配管と壁の隙間が原因でネズミが室内に侵入することがありますが、当社ではこうした問題にも対応し、設置業者が見落としがちな空間をしっかりと確認・処理いたします。
【図1】エアコンカバーの隙間
【図2】エアコンダクトの隙間
また、駆除後は効果を測定して結果を報告しているほか、最長5年の保証(※)もあるため安心してお任せいただけます。
エアコン内部にネズミが侵入して困っている方は、ぜひ下記よりお問い合わせください。
※別の箇所で害獣が発生した場合は、別途費用をいただく場合もあります。詳しくは駆除の担当者にご相談ください。
エアコンにネズミを侵入させないための対策
駆除に成功したら、二度と侵入されないような対策をしておきたいものです。そこで、再発防止のために取り入れたい対策を3つ紹介します。
ドレンホースにキャップをつける
ドレンホースの先にキャップを取り付けることは、害虫だけでなくネズミの侵入防止にも役立ちます。
ドレンホース用のキャップは、ホームセンターや100円ショップで販売されており、価格も数百円程度と安いので、すぐにでも取り付けておきましょう。
パテで壁の穴を塞ぐ
エアコンの配管の隙間などをパテで埋めるのも、ネズミの侵入防止対策として有効です。ネズミはさまざまなものをかじるため、テープだと突破されてしまう場合があります。ネズミがほとんどかじることのない、粘土質のパテを使うのがおすすめです。
ただし、パテは使用から5~7年ほどで劣化してひび割れる場合があります。定期的にパテの状態を確認し、必要に応じて修繕しましょう。
また、ネズミはエアコン周辺だけでなく、壁のひび割れや排水管の導入部の隙間などから侵入してくることもあります。エアコン周辺の隙間を埋めるついでに、壁や排水管のひび割れや隙間も埋めておきましょう。
定期的にエアコンの状態を点検する
エアコン設置から年数が経ち、老朽化していたり、施工ミスなどで取り付け状態が悪かったりするとネズミが侵入しやすくなります。
定期的にエアコンを点検し、老朽化が進んでいる場合は買い替えを検討しましょう。取り付け状態が悪い場合は、エアコンを設置した業者に連絡し、調整してもらうのがおすすめです。
また、長期間使用していないエアコンはネズミが棲みつきやすいので、できれば処分しましょう。
まとめ
エアコンは意外に隙間が多いので、ネズミが侵入してそのまま棲みついてしまうことがあります。エアコン内部にネズミが侵入した場合、早急に対処しないと室内に病原菌や寄生虫がまき散らされるおそれがあり危険です。
まずは本当にネズミが侵入しているのかどうかを確認し、ネズミがいた場合は速やかに駆除しましょう。忌避剤や捕獲器を使用すれば、自力での駆除も可能です。
ただし、自力での駆除は手間がかかる上に、捕獲器を使った場合は生きているネズミを自力で処分しなくてはなりません。
また、自力では完璧に駆除しきれないこともあるので、ネズミの処分に抵抗がある場合や、より確実に駆除したい場合はプロに依頼しましょう。