ネズミを見つけたらどうする?家にいるか確認する方法や対処法を紹介

「家の中でカサカサと音がする」「食べ物が荒らされている気がする」と感じたことはありませんか。もしかすると、それはネズミの仕業かもしれません。ネズミは、衛生的な問題を引き起こすだけでなく、家の構造や電気配線をかじって大きな被害をもたらすこともあります。とはいえ、初めて遭遇した場合、どのように対処すれば良いのかわからない方も多いでしょう。 今回は、ネズミがいるかどうかの確認方法から、効果的な駆除方法、再発を防ぐための対策まで詳しく解説します。


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【追い出す前に】ネズミがいるか確認する方法

ネズミを駆除する前に、本当に家の中にいるのかを確認することが大切です。ネズミは夜行性で、目撃する機会が少ないため、物音やフン、食べ物の被害などの痕跡から判断する必要があります。見落とさないように、下記のポイントをチェックしてみましょう。

音がしないか

ネズミは夜行性のため、人が寝静まると活発に動き始めます。特に、屋根裏や壁の中、床下から「ガサガサ」といった足音や「カリカリ」というかじる音が聞こえたら要注意です。

ネズミは歯が伸び続けるため、家具や配線、柱などをかじる習性があります。こうした音が頻繁にする場合は、家の中に潜んでいる可能性が高いため、早めの対策が必要です。

フンが落ちていないか

ネズミが家の中にいる場合、床や家具の隙間、食料の近くなどにフンが落ちていることがあります。ネズミのフンは6~10mmほどの茶色い楕円形で、ゴマ粒や小さな豆のような見た目をしているのが特徴です。

放置すると悪臭の原因になり、空気中に病原菌が広がるリスクもあります。特にキッチンや食品の保管場所で見つけた場合は注意が必要です。掃除する際は、直接触れないよう手袋を着用し、消毒を徹底しましょう。

食べ物が荒らされていないか

ネズミは雑食性で、人間の食べ物も狙います。キッチンやダイニングに置いてある食品が荒らされていないか確認しましょう。特に、戸棚の中やシンク下の保存食もチェックが必要です。

袋や箱に穴が開いていたり、中身がこぼれていたりする場合は、ネズミの仕業かもしれません。放置すると食中毒の原因になるため、被害に遭った食品はすぐに処分し、他の食材は密閉容器に移し替えると安心です。

ネズミを見つけた場合の対処法

家の中でネズミを発見したら、ネズミの侵入経路を特定した上で、すぐに適切な対策を取ることが重要です。放置すると繁殖が進み、被害が拡大しかねません。

駆除には、粘着シートや捕獲器の設置、忌避剤や毒餌の活用など、さまざまな方法があります。住居の環境に応じて、効果的な手段を選びましょう。

ネズミが侵入しやすい箇所については、下記の記事で詳しく解説しています。
ネズミはどこから家に入るのか?主な侵入経路と侵入を防ぐ方法を解説

粘着シートを置く

粘着シートをネズミの通り道に設置すると、通過時に粘着面に貼り付いて動けなくなります。粘着シートにネズミが貼り付いて2~3日ほどで餓死しますが、長期間放置すると腐敗し、異臭や害虫の発生につながるため注意が必要です。逆に、貼り付いてから短時間で確認すると、まだ生きている可能性があるため、処分の際は慎重に行わなければなりません。

また、ネズミはジャンプ力があるため、1枚だけでは飛び越えてしまうこともあります。確実に捕獲するには、複数枚を並べて設置するのが効果的です。特に壁沿いはネズミが通りやすいため、重点的に配置すると捕獲率が上がるでしょう。

捕獲器を置く

捕獲機の設置は、粘着シートや毒餌とは異なり、ネズミを生きたまま捕まえる仕組みですが、捕獲後の処分は自分で行わなければなりません。そのため、捕まえた後の対応を事前に考えておくことが大切です。

捕獲器には「踏板タイプ」と「シーソータイプ」の二種類があります。踏板タイプは、ネズミが中に入りエサを取ろうとすると踏板が作動し、入り口が閉まる仕組みです。比較的シンプルな構造で、設置が簡単です。

一方、シーソータイプは、ネズミが入るとシーソーのように傾き、入り口が閉じる構造になっています。このタイプは警戒心を持たれにくく、場合によっては複数のネズミを捕獲できる可能性があります。

捕獲器を設置する際は、ネズミの通り道を見極め、効果的な場所に置きましょう。

忌避剤を使う

忌避剤は、広い範囲に複数のネズミがいる場合に効果的です。ネズミが嫌がる成分を拡散させ、自然に家の外へと追い払います。

忌避剤は、主に「燻煙(くんえん)タイプ」と「スプレータイプ」の2種類です。燻煙タイプは煙やガスを発生させ、家全体に成分を行き渡らせ、ネズミを追い払います。屋根裏や壁の隙間など、手の届かない場所にも効果を発揮するため、広範囲にネズミが潜んでいる場合に有効です。ただし、使用後は換気が必要なため、取り扱いには注意しましょう。

一方、スプレータイプは、ピンポイントで使用できるため、ネズミの出入り口や巣がある場所に直接噴射して追い出すのに適しています。即効性があり、気になる場所へ手軽に使えるのが特徴です。ただし、効果の持続時間が限られるため、定期的な使用が求められます。

毒餌を仕掛ける

毒餌は、ネズミが食べることで駆除できます。ただし、使用する際はネズミの生態や毒餌の種類を理解し、適切に設置することが重要です。

毒餌には、即効性のものと遅効性のものがあります。即効性の毒餌は、摂取後すぐに効果が出るため短期間で駆除できますが、毒性が強く、誤って人間やペットが口にしないよう十分に注意しなければなりません。

一方、遅効性の毒餌は、ネズミが警戒せずに食べやすい成分が含まれており、複数のネズミに効果を発揮しやすいのが特徴です。ただし、効果が現れるまでに時間がかかるため、すぐに駆除したい場合には向いていません。

毒餌を使用すると、ネズミの死骸が家の中に残ることがあるため、発見したら適切に処分する必要があります。また、誤食を防ぐため、小さな子どもやペットがいる家庭では特に注意が必要です。安全に使用するためには、ネズミの出入り口や巣の近くに設置し、人やペットが触れない場所を選びましょう。

ネズミ駆除に使う毒餌については、下記の記事でも詳しく紹介しています。
ネズミ駆除の毒餌にはデメリットあり!確実な駆除ならプロに相談を

ネズミを追い出した後にすること

ネズミを駆除した後、そのままにしておくと再び侵入されるおそれがあります。ネズミの侵入経路を塞がなければ、別の個体が入り込み、同じ被害が繰り返される可能性が高いでしょう。また、フンや尿の汚れを放置すると、悪臭や病原菌の原因になります。駆除後は再発防止のために必要な対策を取り、衛生的な環境を整えましょう。

侵入経路を塞ぐ

ネズミを駆除した後も、侵入経路をそのままにしておくと、再び入り込まれる可能性があります。根本的な解決のためには、ネズミが通る隙間をしっかり塞ぐことが重要です。

ネズミはわずか2cm程度の隙間があれば簡単に侵入できるため、家の中のあらゆる場所を確認する必要があります。

特に、配管の隙間や換気扇、壁の割れ目、屋根の隙間、通気口などは侵入経路になりやすいため注意が必要です。これらの開口部には、パテや金網を使用して封鎖しましょう。

掃除をする

ネズミを駆除した後は、家の中をしっかり掃除することが大切です。ネズミの死骸や糞尿を放置すると、悪臭が発生するだけでなく、病原菌が空気中に広がり、人の健康に悪影響を及ぼすおそれがあります。特に、食事をする場所や子どもが触れる可能性のある場所は念入りに清掃し、衛生的な環境を取り戻しましょう。

掃除を行う際は、直接触れないようにマスクと手袋を着用し、安全に作業することが重要です。ネズミの死骸は新聞紙に包み、袋を二重にして密閉し、自治体のルールに従って処分します。糞尿はしっかり拭き取った後、消毒を行い、ウイルスや細菌の拡散を防ぎましょう。

ネズミの死骸を処理する方法については、下記の記事で詳しく解説しています。
ネズミの死骸を見つけた……。安全な処理方法と侵入を防ぐ対策を紹介

ネズミを見つけた際は専門業者へ依頼するのがおすすめ

ネズミを自力で駆除するのが難しいと感じた場合は、専門業者に依頼するのが安心です。ネズミは繁殖力が強く、個体数が増えると被害も拡大します。粘着シートや毒餌を使っても完全に駆除できないことが多く、侵入経路を特定して封鎖しなければ、再発のリスクも高まるのです。

専門業者に依頼すれば、駆除だけでなく、死骸の処理や清掃、侵入経路の封鎖まで一括して対応してもらえます。また、ネズミの生態や行動パターンを熟知しているため、より効果的な方法で根本的な対策を施してくれるのが大きなメリットです。

害獣駆除の専門業者「防除研究所」では、ネズミの侵入経路を特定すべく、家のすみずみまで徹底的に調査した上で、予算や建物の特性に合わせて最適な施工を提案しております。

最長5年間(※)の保証があり、万が一、別の場所で害獣が発生した場合も相談が可能です。

さらに、即日対応も可能なため、早急にネズミの被害を解決したい方は、ぜひご相談ください。

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※別の箇所で害獣が発生した場合は、別途費用をいただく場合もあります。詳しくは駆除の担当者にご相談ください。

まとめ

ネズミは放置すると繁殖し、被害が拡大するため、早めの対策が重要です。まずは物音やフン、食べ物の被害からネズミの存在を確認し、適切な駆除方法を選びましょう。駆除後は侵入経路を塞ぎ、清掃を徹底することも大切です。自力での対処が難しい場合は、専門業者に依頼するのが安心です。ネズミの被害を確実に防ぐために、早めの行動を心がけましょう。