家からネズミを追い出す方法とは?正しい駆除・予防策

ネズミはわずかな隙間でも簡単に侵入する害獣で、家に棲みつくとさまざまなトラブルをもたらします。例えば、「夜中に物音がして眠れない」「独特の悪臭がする」といった被害が起こり得ます。また、ネズミは寄生虫や病原菌をもっていることが多く、人間やペットの健康に重大な影響を及ぼしかねません。ネズミの気配を感じた場合は、素早い駆除が重要です。 今回は、ネズミを駆除する方法を5つピックアップして紹介します。あわせて、ネズミを追い出した後の予防策について解説しているため、ぜひ参考にしてください。


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自分でネズミを追い出す方法5選

ネズミの駆除はプロに依頼するのが最も確実な方法ですが、自分でも対処することは可能です。下記で、効果的なネズミの追い出し方を5つ紹介します。

なお、複数の駆除方法を組み合わせるのも有効です。ひとつの駆除方法でネズミを追い出せなくても、諦めずに根気強くさまざまな方法を試してみてください。

忌避剤で追い出す

忌避剤(きひざい)とは、ネズミが嫌う成分やニオイを利用して、ネズミがその場所に近寄らないようにする薬剤のことです。

特に、ネズミは強い香りを嫌がる傾向があるため、ハーブ系やミント系、または化学的に作られた特殊な成分が含まれた忌避剤が効果的です。これらの忌避剤をネズミの通り道や巣に置くことで、ネズミは不快感を覚え、自然とその場所から離れていきます。

また、化学的な毒物を含んでいない忌避剤であれば、ペットや小さな子どもがいる家庭でも比較的安全に使用できるという利点があります。ハッカ油や唐辛子のような天然成分を使用したものもあり、環境への影響が少ないのも魅力です。

市販されている忌避剤には、スプレータイプや固形タイプなどがあり、使い方も簡単です。ネズミが侵入しやすい隙間や換気口、エアコンの導入口付近に設置してみてください。

ただし、忌避剤はネズミを駆除するのではなく、あくまで「追い出す」ための手段であり、ネズミがそのニオイに慣れてしまうと効果が薄れることもあります。

したがって、忌避剤を定期的に交換したり、他の駆除方法と組み合わせたりするのが賢明です。また、忌避剤は人間にとっても良いニオイではない点を留意しておきましょう。

超音波・電磁波で追い出す

ネズミが不快に感じる超音波や電磁波を発する装置を設置し、ネズミを追い出す方法です。超音波は人間には聞こえない高周波音であり、ネズミのような小動物にとっては強いストレスを感じるため、その場所に長く留まることが難しくなります。

また、電磁波タイプの装置も同様に、ネズミの神経や行動に影響を与え、活動を妨げる効果があります。これらの装置は電源を入れるだけで持続的に作用することから、手間をかけずにネズミ対策ができる点が大きなメリットです。ペットや小さな子どもがいる家庭でも、化学物質を使用しないため比較的安全に使用できることも魅力のひとつです。

装置は天井裏や壁の隙間、ネズミの通り道に設置することで、高い効果を発揮します。最近では、コンパクトで設置場所を選ばないタイプの超音波・電磁波デバイスが多く販売されており、手軽に導入可能です。

ただし、ネズミは順応性が高いため、超音波や電磁波に慣れてしまう可能性があります。また、超音波や電磁波を嫌がるペットもいるため、使用するかどうかは慎重に検討してみてください。

殺鼠剤を設置する

毒性のある餌を使ってネズミを駆除する方法です。ネズミが殺鼠剤(さっそざい)を食べることで体内に毒が回り、駆除できます。この方法は忌避剤や超音波といった他の手段に比べ、根本的な駆除が期待でき、繁殖力の高いネズミを一気に減少できる点がメリットです。

ただし、殺鼠剤を食べたネズミがその場で死ぬわけではなく、家の奥や壁の隙間などで死んでしまうことがあるため、死骸の処理には注意が必要です。ネズミの死骸を放置すると悪臭や衛生問題が発生するおそれがあります。

また、毒性のある殺鼠剤はペットや小さな子どもが誤って口に入れないよう、設置場所にも十分な注意が必要です。

さらに、ネズミは警戒心が強い動物であるため、同じ場所に長期間殺鼠剤を置くと、やがて学習して避けるようになる可能性があります。そのため、設置場所を定期的に変えたり、他の駆除方法と併用したりと、工夫が必要です。

ネズミが苦手なものを設置して追い出す

ネズミは嗅覚が敏感で、特定の強い香りを嫌います。特にハッカ油、唐辛子、わさびなどはネズミが嫌いなニオイで、追い出すのに有効です。

例えば、ハッカ油を薄めたスプレーを作り、ネズミの侵入経路や通り道に吹きかけると良いでしょう。唐辛子であれば、乾燥させて設置するだけでも効果的です。ただし、生の唐辛子はカビが生えてしまうおそれがあるため、粉末状の唐辛子を用いるのもひとつの手です。

捕獲する

捕獲器や粘着シートを使ってネズミを物理的に捕まえる方法です。捕獲器はネズミを生け捕りにでき、粘着シートも一度捕まえたネズミが逃げ出せない仕組みになっています。

設置方法はシンプルで、ネズミが通りやすい場所にエサを仕込んだ捕獲器を置くだけで済みます。ネズミがエサを取ろうとすると、捕獲器が作動して中に閉じ込める仕掛けです。

捕獲器や粘着シートの最大の利点は、ネズミの捕獲を目視で確認でき、確実に駆除できる点です。デメリットは、捕獲したネズミを自分で処理する必要があるため、心理的な負担がかかることです。ネズミは病原菌や寄生虫をその身に宿しているため、処理や清掃・消毒も適切に実施する必要があります。

ネズミを追い出した後にしておきたい予防策

ネズミを家から追い出せたとしても、再び侵入されないための予防策を講じることが重要です。ここでは、ネズミの再侵入を防ぐための方法を3つ紹介します。

侵入対策を行う

ネズミの侵入対策は、「侵入経路を塞ぐこと」「忌避剤を使用すること」が有効です。

サイズの小さなネズミは10円玉ほどのわずかな隙間でも侵入できることを考慮して、金網やパテ、金たわしなどを活用して徹底的に侵入経路を塞ぎましょう。

ネズミが侵入しやすい場所としては、換気扇、排水管の隙間、エアコンの導入口、ブレーカーの周囲、床下、押入れの天板、窓の隙間、ひさし下のすき間などがあげられます。

食品の保存・処理をしっかりする

食品を出したままにしておくと、食べ物のニオイに引き寄せられてネズミが再び侵入する可能性があります。まず、食品は密閉できる容器や袋に保存するのが基本です。缶詰やビン詰めの食品についても、開封後は冷蔵庫に保管しましょう。

生ゴミはフタ付きのゴミ箱に捨て、できる限り早めに処理することが大事です。食後の食器についた汚れもネズミの餌となり得るため、早めに洗いましょう。ジュースの空き缶も、甘いニオイがネズミを誘うため、中身を水で洗ってからゴミ箱に入れることが大切です。

新聞・衣類を放置しない

ネズミは新聞紙や衣類を巣作りの材料として利用することがあります。特に、整理整頓ができていない場所はネズミにとって快適な環境となりやすいため注意が必要です。

新聞や古い衣類、段ボールなどはしっかりと片付け、ネズミが巣を作るスペースを提供しないようにしましょう。ネズミにとって居心地の悪い環境をつくることが大事です。

ネズミを完全に追い出すなら専門業者への依頼がおすすめ

「駆除の仕方がわからない」「死骸を処理したくない」という方は、ネズミ駆除の専門業者に依頼するのが賢明です。自力でネズミを追い出すことは可能ですが、容易ではありません。そのうえ、ネズミは寄生虫や病原菌を媒介していることが多く、健康面のリスクもあります。

ネズミによる被害に悩まされている方は、ぜひ「防除研究所」へご相談ください。

防除研究所」は害虫・鳥獣駆除・衛生管理のプロ集団で、ネズミの駆除に関する専門的な知識と技術を有しています。

弊社では薬剤使用を最低限に抑えて駆除を行う「レスケミカル」を心がけています。ネズミ駆除では、弊社のオリジナル製品である超音波発生装置「スーパーハヤブサ」を使って、ネズミを寄り付かせない空間を作るため、人体や環境に配慮しながら安全に駆除できます。

また、再発防止対策にも力を入れており、施工後は効果測定を行います。普段は見えない箇所(屋根裏や天井裏など)までしっかり確認した上で、写真や動画で報告いたします。

最長5年の保証もついており、ネズミが再び侵入した際は追加料金をいただくことなく、再施工が可能です。

エリアによっては即日対応が可能ですので、ネズミの気配を感じたらすぐにお問い合わせください。

まとめ

ネズミを追い出す方法には、忌避剤や超音波、電磁波などがあげられます。駆除するのであれば、捕獲器や粘着シート、殺鼠剤が有効です。しかし、ネズミを駆除するには専門知識が必要である上に、適切な処理をしないと衛生面のリスクもあります。少しでも不安な場合は、ネズミ駆除の専門業者に依頼することをおすすめします。