ネズミの死骸を見つけた……。安全な処理方法と侵入を防ぐ対策を紹介

自宅でネズミの死骸を見つけたら、正しい方法で処理しないと健康被害が起こるリスクがあります。しかし、どのように処理したら良いのかわからず、悩む方は多いのではないでしょうか。そこで今回は、ネズミの死骸の安全な処理方法と、ネズミの死骸を見ないようにするための侵入防止対策を紹介します。


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ネズミの死骸に直接触れるのは危険!

正しいネズミの死骸処理の方法の前に知っておきたいのが、絶対に素手でネズミの死骸に触れてはいけないということです。

野生動物の多くは、何らかの病原菌を保有しています。もちろんネズミもさまざまな病原菌を保有しており、死骸に触れると感染するおそれがあるのです。

感染した病原菌の種類によっては、感染症などの健康被害が起こることもあります。ネズミが原因の主な感染症は下記の通りです。

病名 原因菌・ウイルス 症状
食中毒(サルモネラ症・カンピロバクター症) サルモネラ菌・カンピロバクター属菌 ・発熱

・腹痛

・嘔吐

・下痢 など

レプトスピラ症 レプトスピラ菌 ・風邪のような症状

・黄疸

・出血

・腎障害 など

E型肝炎 E型肝炎ウイルス ・発熱

・倦怠感

・嘔吐 など

皮膚糸状菌症 真菌 ・かゆみ

・皮疹

・脱毛症状など

上記以外にもさまざまな病気にかかる可能性があり、なかには重篤な症状を引き起こしたり死亡したりするリスクがある病気も存在します。

死骸だけでなく生きているネズミとの接触によっても感染する場合があるので、ネズミを見かけても不用意に近づかないようにしましょう。

ネズミの死骸を安全に処理する方法

先述の通り、ネズミに触れると感染症にかかるリスクがあるため不用意に近づいてはいけません。しかし、死骸を放置すると腐敗したり虫が湧いたりするおそれがあるので、適切に処理することが大切です。

ここではネズミの死骸を安全に処理する手順を紹介しますので、処理方法がわからず困っている方は参考にしてみてください。

手順1.マスク・手袋を着用する

まずは、ネズミに素手で触れるのを避けるために手袋を着用します。また、ネズミが保有していた病原菌が空気中に漂っている場合があるので、忘れずにマスクも着けましょう。

手順2.死骸の周辺に殺虫剤をまく

次に死骸周辺に殺虫剤を噴射しましょう。ネズミは病原菌以外にも、ノミやダニを保有していることがあるためです。

ネズミが死ぬとネズミに付いていたノミやダニが次の寄生先を探して周囲に散らばってしまうので、殺虫剤で退治しておきます。

手順3.死骸を回収して密閉する

殺虫剤でノミやダニを退治したら、新聞紙やペーパータオルなどで死骸を包んで拾います。そのままビニール袋などに入れて、しっかりと密閉しましょう。完全に密封するために、ビニール袋を2重にするのがおすすめです。

手順4.ルールに沿ってゴミに出す

ネズミの死骸をビニール袋で密閉したら、居住地の自治体のゴミ出しルールに応じて処分しましょう。

可燃ゴミとして処分できる自治体が多いですが、ゴミ出しルールが異なるケースもあります。自治体の窓口やホームページなどで確認してみてください。

手順5.死骸があった周辺を消毒する

ネズミの死骸を処分し終えたら、死骸があった周辺をしっかりと消毒します。死骸周辺が病原菌で汚染されていて、そこから感染するリスクがあるためです。

除菌用のアルコールを散布し、ペーパータオルなどで拭き取ります。最後に使用した手袋やマスク、ペーパータオルなどもビニール袋で密閉し、ゴミとして処分しましょう。

死骸を見ないためにネズミの侵入を未然に防ぐ方法

 

ネズミの死骸を処理するのは手間がかかる上に、不快な気持ちにもなるものです。ネズミの死骸を見ないようにするために、そもそも自宅にネズミが侵入してこないよう対策しておきましょう。ネズミの侵入防止に有効な対策として、下記の2つがあります。

・ネズミの侵入口を塞ぐ
・ネズミの餌になるものをなくす

上記がネズミの侵入防止として有効な理由と、具体的なやり方を解説します。

ネズミの侵入口を塞ぐ

ネズミの侵入を防ぐためには、侵入口を塞ぐことが重要です。ネズミは12mmほどの、自分の頭が通るくらいの隙間や穴があれば侵入できるといわれています。

家に侵入してくるネズミは、「ドブネズミ」「クマネズミ」「ハツカネズミ」の3種類です。このうち、ドブネズミは他のネズミと比べて体が大きいですが、それでも2.5cmほどの隙間や穴があれば侵入できます。

特に下記のような場所はネズミの侵入口になりやすいので、わずかな隙間や穴も見逃さないように塞いでおきましょう。

ネズミの種類 主な侵入口
ドブネズミ ・床下の隙間や通風孔

・キッチンやトイレの配管 など

クマネズミ ・屋根付近の隙間

・壁の小さなひび割れ

・換気扇

・エアコンの配管部分 など

ハツカネズミ ・屋根付近の隙間

・壁の小さなひび割れ

・エアコンの配管部分

・シャッターの隙間 など

ただし、これらの侵入口をしっかりと塞ぐには、業務用のコーキング材や金網などの専門的な道具が必要です。

また、ネズミが侵入する箇所は高所や小さい隙間など、人間が入れない場所であることも多く、ネズミ対策の専門家でないと作業が困難な場合があります。

ネズミが侵入する場所については、下記の記事でも詳しく解説しています。
ネズミはどこから家に入るのか?主な侵入経路と侵入を防ぐ方法を解説

ネズミの餌になるものをなくす

ネズミは、餌が豊富で安全な場所を手に入れるために家に侵入してきます。そのため、ネズミの侵入を防ぐには、家の中からネズミの餌になるものをなくすことも重要です。ネズミが好む餌として、下記のようなものがあげられます。

ネズミの種類 好みの餌
ドブネズミ ・穀物

・肉

・魚 など

クマネズミ ・穀物

・昆虫

・果物 など

ハツカネズミ ・穀物

・果物

・野菜

・種子 など

上記のようなものを家の中に置いてはいけないわけではなく、簡単に入手できる状態になっているのが良くありません。

ネズミは餌のニオイに引き寄せられてくるので、密閉容器に入れてニオイ漏れを防ぐと良いでしょう。ゴミ箱を漁られる場合もあるので、蓋付きのゴミ箱を使うのがおすすめです。ペットの餌や仏壇のお供え物などの管理にも気を配りましょう。

また、ネズミが巣材に使うものを放置することも、ネズミを引き寄せる原因になります。段ボールや紙類、使い古した衣服、タオルなども処分するか蓋付きのケースに入れておきましょう。

ネズミの死骸の処理や侵入防止については防除研究所にご相談ください

ネズミの死骸の正しい処理方法は理解できたものの、そもそも死骸に触りたくないという方も多いと思います。また、感染症にかかるリスクがあるため、自分で処理するのに不安を感じる方もいるでしょう。

このような場合は、無理に自分で処理するのではなくプロの業者に任せるのがおすすめです。「死骸処理だけ依頼しても良いの?」と不安に感じる方もいるかもしれませんが、死骸処理だけでも対応してくれる業者も存在します。

あわせてネズミの駆除と再発防止対策まで依頼すれば、ネズミの死骸を見ることがない快適な環境がつくれるでしょう。

どの業者に依頼するか悩んだら、ぜひ「防除研究所」にご相談ください。防除研究所」では、ネズミやコウモリ、シロアリなど、さまざまな害獣・害虫駆除を行っています。

死骸回収のみの依頼にも対応可能で、死骸の処理だけでなく周辺の清掃・掃除までしっかり行います。もちろん、死骸処理とあわせて、ネズミの駆除や再発防止対策までまとめて依頼していただくことも可能です。

ネズミの死骸を見つけて処理に困っている方、その後の衛生状態に不安を感じる方は、下記よりお気軽にお問い合わせください。

>>防除研究所へのお問い合わせはこちら

まとめ

ネズミはさまざまな病原菌やノミ、ダニを保有しており、接触すると感染するリスクがあります。

もしもネズミの死骸を見つけたら、素手で触らないように注意しながら適切な方法で処理しましょう。また、ネズミの死骸を見なくて済むように、ネズミの侵入防止対策を徹底することも重要です。

ネズミの死骸に触りたくない方、自分で処理するのに不安を感じる方は、プロの業者に処理を依頼しましょう。あわせてネズミの駆除と再発防止対策まで依頼すれば、ネズミの死骸を見ることがない環境をつくれます。