天井のシミはネズミが原因?シミを放置するリスクやネズミによるものか確認する方法

天井にシミができている場合、ネズミが棲みついている可能性があります。しかし、ネズミ以外が原因のケースもあり、なぜシミができているのかを特定しないと適切な対処ができません。 そこで今回は、天井のシミの主な原因やネズミかどうかを特定する方法、シミを放置するリスクなどについて解説します。


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天井のシミはネズミによるもの?

天井のシミの原因は、ネズミなどの何らかの害獣かもしれません。天井のシミの原因になり得る害獣として、ネズミ以外にもアライグマやハクビシン、イタチ、コウモリなどもあげられます。

害獣が棲みつくと天井にシミができる理由として、糞尿があげられます。

例えば、ネズミは移動しながら排泄する習性がありますが、毎回同じ移動経路を利用するため、だんだん同じ場所に糞尿が溜まっていきます。

また、アライグマやハクビシンなどは、「溜めフン」といって、もともと1か所に糞尿を溜め込む習性があります。そうして溜まった糞尿が天井材に浸み込んで、シミができてしまうのです。

天井から何かが走り回ったりかじったりする音が聞こえる、シミがあるところから悪臭がするといった場合は、害獣が原因である可能性が高いでしょう。

ネズミ以外で考えられる天井のシミの原因

ネズミなどの害獣以外が原因で、天井にシミができる場合もあります。ここでは害獣以外で考えられる天井のシミの原因3つを解説します。

雨漏り

天井のシミの原因として多いのが雨漏りです。屋根や外壁、ベランダ、バルコニーなどに、経年劣化や施工不良が原因でひび割れや隙間などが発生すると、そこから雨水が浸み込んで雨漏りが発生します。

雨水によるシミなので、害獣の糞尿が原因のシミとは異なり、薄い茶色や黄色で悪臭はほとんどしません。

水漏れ

水漏れが原因で天井にシミができる場合もあります。上階の洗面所やトイレなどの給水管や排水管がつまったり、劣化して破損したりして水が漏れ、天井に浸み込んでしまうのです。また、エアコンの排水に問題があると、水が漏れるケースもあります。

雨漏りによるシミと同じく、水が原因でできているシミなので色が薄く、悪臭を放つこともほぼありません。

結露

窓周りの悩みとしてあげられることが多い結露ですが、実は天井に結露が発生してシミになるケースもあります。

寒い時期に暖房を使用すると、温かい空気が部屋の上部に溜まります。一方で屋根裏は冷えたままなので、そこで気温差が生じて屋根裏に溜まった湿気が水に変わり、天井を濡らしてしまうのです。

天井のシミを放置するリスクは?

天井にシミができていても、あまり気にならない方もいるかもしれません。しかし、天井のシミを放置すると、さまざまなトラブルが発生するおそれがあります。具体的には何が起こる可能性があるのか、天井のシミを放置するリスクを4つ解説します。

カビが繁殖する

天井のシミは害獣の糞尿や雨水、水漏れなどの水分によるものなので、放置するとシミが広がりカビが繁殖するおそれがあります。天井にカビが生えると見た目が悪くなる上に、アレルギーの原因になる場合もあるため注意が必要です。

カビは放置するほど広範囲に広がり、除去するのが難しくなっていきます。特に雨漏りや水漏れなどが原因のシミはカビが生えやすいので、早めに対処することが大切です。

シロアリが出る

天井にシミができているときは、屋根裏などに湿気が溜まりやすくなります。そのまま放置していると、シロアリに棲みつかれるかもしれません。

シロアリは暗く湿った環境を好む上に、「セルロース」という成分を含む木材や畳などをエサにします。つまり雨漏りや水漏れ、結露などで湿った木造の天井は、シロアリにとって最高の環境なのです。

シロアリは食欲旺盛で、なおかつ集団で行動するため、想像以上のスピードで被害が拡大します。天井はもちろん柱や壁なども食べられてしまうので、早く対処しないと家の基礎が弱くなり、地震が起きたときなどに倒壊するリスクが高まります。

木材にダメージを与える

シミができて湿った天井を放置すると、徐々に木材が傷んだり腐ったりして弱くなっていきます。

放置する期間が長いほどダメージが蓄積し、天井だけでなく柱や壁まで傷んでいくでしょう。すると突然天井が落ちてきたり、地震や台風の衝撃で家が倒壊したりするおそれがあります。

害獣被害が発生する

ネズミなどの害獣が原因で天井にシミができている場合、放置すると害獣被害が拡大するリスクがあります。

糞尿による悪臭や害獣が徘徊する騒音に悩まされたり、食料やペットの餌が食害を受けたり、家の中を荒らされたりと、さまざまなトラブルが発生するでしょう。糞尿によって天井が腐って落ちてくる場合もあります。

また、害獣は多くの病原菌や寄生虫を媒介するため、感染症や皮膚病などの健康被害が発生するリスクもあります。

天井のシミがネズミによるものか確認する方法

天井のシミを放置するとさまざまなトラブルが発生するリスクがあるため、早めに対処することが大切です。

しかし、原因を特定した上で対処しないと、問題が解決できない場合があります。まずは天井のシミの原因がネズミによるものなのか、それ以外の原因なのかを特定しましょう。

シミの原因は、シミが出現するタイミングや形状、色、ニオイなどから判断できます。ネズミが原因である場合と、それ以外の原因によるシミの特徴を解説しますので、どれが当てはまるのかを確認してみましょう。

ネズミが原因だと考えられる場合

下記に該当する場合は、ネズミが原因で天井にシミができていると考えられます。

・天候に関係なくシミが発生する
・小さい点状または筋状のシミができている
・シミの色が黒または濃い茶色
・シミの付近から悪臭がする
・特に夜間に足音や何かをかじる音が聞こえる

ただし、ネズミ以外の害獣の可能性もあるため、シミの状態だけで判断せず、落ちているフンや鳴き声などの情報も集めて総合的に判断しましょう。

その他の雨漏り、漏水、結露が原因だと考えられる場合

雨漏りや水漏れ、結露が原因のシミには、下記のような特徴があります。

【雨漏りの場合】
・天井の一部分にシミができている
・雨が降るとシミが広がったり増えたりする
・水が滴る音がする

【水漏れ】
・多量の水が流れるため、急速にシミが大きくなる
・2階の洗面所やトイレなどを使うとシミが広がる

【結露】
・寒い時期にだけシミが現れる
・浴室やキッチンなど湿度が高い場所の周辺にシミが集中している

なお、上記はいずれも水が原因なので、ネズミが原因のシミより色が薄くニオイも少ないという特徴もあります。

ネズミによる被害が考えられる場合は防除研究所にご相談ください

ネズミによって天井にシミができている場合は、ネズミを駆除しないと解決できません。しかし、身体が小さく繁殖力の高いネズミを自力で駆除するのは大変です。感染症にかかるリスクもあるため、プロに任せることを検討してみましょう。

ネズミが棲みついて困っているなら、防除研究所にご相談ください。豊富なノウハウや設備を活かして、ネズミの種類や習性に応じた駆除を行います。

調査ではネズミの侵入経路を特定し、予算や建物特性を踏まえた上で、お客様にとって最適な施工を提案しております。

施工後に二次被害が発生していないかを確認し、写真や動画を添付した上で結果報告を行うだけでなく、最長5年間の保証も付いている(※)ため安心してお任せいただけます。まずは下記よりお問い合わせください。

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※別の箇所で害獣が発生した場合は、別途費用をいただく場合もあります。詳しくは駆除の担当者にご相談ください。

まとめ

ネズミが棲みつくと糞尿によって天井にシミができることがありますが、他の害獣が原因であったり、雨漏りや水漏れなどが原因であったりするケースもあります。適切に対処するためにも、まずは何が原因でシミができているのかを突き止めましょう。

もしネズミが原因で天井にシミができている場合は、ネズミを駆除する必要があります。自力での駆除は難しいので、専門業者に依頼することを検討してみましょう。

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